15. ページ15
-
誠「なんか、疲れてない?」
貴「え?あたし?」
桜「確かにいつもよりぼーっとしてる」
貴「えっ嘘、ごめん」
何かミスしたっけ、なんて思いながら
2人に謝る
誠「いや、ミスしてないから全然大丈夫なんだけど」
桜「なんかねー?」
誠「昨日寝れた?」
貴「え?昨日…」
桜「肌ツヤは絶好調だけど、眠たそう」
"昨日" "肌ツヤ"
この言葉に思い当たる節がある
貴「あー、昨日なかなか寝れなかったからかも」
誠「やっぱり」
桜「ちゃんと寝ないとダメだよ」
貴「うん」
そこで、ドアの涼が店内に鳴り響いた
誠くんがすかさず対応しにいった
桜「誠くんってさ」
貴「ん?」
桜「彼女いるのかな」
横にいる桜ちゃんに思わず
ガバッと振り返ってしまった
貴「…え、そういう、」
桜「うん、Aが入るちょっと前から」
貴「へぇ…知らなかった」
桜「なーんにもできないからねぇ」
貴「仲良いから彼女いるいない聞けそうだけど」
桜「いやー、仕事中に聞くのも、ねぇ?」
そこで誠くんが戻ってきて
あたし達の横を通り、厨房に注文を届けたのを
見届けた。
桜「どうしよ」
貴「桜ちゃん今日おわったら暇?」
桜「え?うん、暇だけど…」
貴「じゃあ、今日飲みに行こうよ、明日定休日だし」
どう?と提案すると
うん、と頷いてくれた
誠「なに?何の話?」
桜「飲みに行く約束したの」
誠「は?俺は?」
桜「女子会ですから」
誠「仲間外れかよ」
貴「今度は3人で行こうよ」
それなら、と渋々諦めてくれた誠くん
しばらくそれぞれお客様に対応したりと
時間が過ぎていって少しだけ落ち着いた時間
貴「あ、行ってくるね」
桜ちゃんと誠くんを
少しでも2人きりにしようと
その場を離れて呼び鈴が鳴ったテーブルに向かった
貴「お待たせしました、ご注文…え、」
顔を合わせると思わず言葉が止まった
重「ちゃんとやってるかぁー?笑」
神「お疲れ様、Aちゃん」
-
604人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぽんちゃ | 作成日時:2020年5月26日 21時