ぼくっ、りょへ！

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亮｢さっくんすごかった！！
しゅーって！くるくるーって！｣
深｢すごかったなぁ笑｣


目が合ってすぐに前へと進んだ佐久間に手を振って
俺の膝の上で擬音パレードが止まらない亮平
心做しか鼻息が荒くなってる気がする。

そんな亮平を見て、舘さんが
いつもよりちょっと高めの声で笑った


宮｢ははっ、ふんふん言ってる笑｣
渡｢佐久間大好きかよ！笑｣
深｢熱量ハンパねぇな笑｣
貴｢さっくんと目合ったね？｣
亮｢あった！にこにこだった！｣


亮平を覗き込むととても嬉しそうで
それを見てまた涼太と、今度は翔太も笑った

宮｢ぅははははっ笑｣
深｢舘さんがツボったぞ笑｣
亮｢だてちゃにこにこぉ？んふふっ｣
渡｢ふははっはァ…はぁ、疲れた笑｣


どうやら、美女と野獣のフロートは
最後の方だったらしく
パレードが終わりに近づいていた。

亮｢おしまぁい？｣
深｢うん、おしまぁい｣


そのまま亮平をだっこして立ち上がると
翔太が傍によって頭をワシワシと撫でた

渡｢亮平、楽しかったか？｣
亮｢うん！｣
宮｢これは帰り爆睡だね｣
渡｢好きなだけ寝たらいいわ、大人は寝るなよ｣
深｢おなしゃす！｣
宮｢帰ろっか｣



とても楽しかった1日

本当は佐久間とも話したかったけど
やっぱりそんなすぐには帰れないらしく、
会いたがってた亮平はしょんぼり。

貴｢あ、このゴミ捨ててきちゃうね｣
宮｢俺も行くよ｣
渡｢俺らここで待ってるよ｣

Aと舘さんが俺らから離れて
亮平に目を向けると静か。

眠たくなってきたか？


深｢亮平眠たい？｣
亮｢んんぅ｣
渡｢眠てぇじゃんその顔絶対｣

そこで、着信音が鳴って、
翔太がポケットから携帯を出して電話をし始めた。

多分、友達。


亮｢ふかぁ？｣
深｢ん？｣
亮｢りょへね、｣
深｢うん｣

ぽやぽやした話し方のまま、
亮平が小声で口にした言葉は


亮｢ふっかぁがね？パパがいい…｣
深｢え、｣
亮｢ふかぁもママもすきぃなの
りょへ、ふかとママといっしょがいい…｣




あぁカメよ、深澤辰哉は、
亮平の嬉しい言葉に頭がパンクしそうです。


どうしたらいいのでしょうか



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