ぼくっ、りょへ！

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深｢うし、準備完了っ｣
貴｢ありがと｣


亮平をベルトで固定した辰哉に
大介が急に提案した


佐｢ねぇねぇ、今度ふっかの店行っていい？｣
深｢いいよ、うるさくしなきゃ｣
宮｢新しいメニュー考えるの手伝って｣
渡｢最近予約続きで俺も行ってねぇや｣
深｢ほんとだよな！お前ら全然来ねぇもん！｣
貴｢この間、落ち込んでたもんね｣

暴露してやったら、3人はニヤニヤ
辰哉は口をへの字にして眉を上げ、そっぽを向く。

何その誤魔化し方。


宮｢寂しがり屋だもんね、ふっか｣
深｢別にそんなんじゃねぇよ！笑｣
渡｢その顔は説得力ない笑｣
佐｢しょうがねぇから来週末行ってやるよ！なぁ！｣
宮｢俺はいつでも｣
渡｢来週末なら俺も休み｣
貴｢じゃあ、あたしも亮平連れて行こうかな｣
深｢来週末？あー…まぁいっか、いつでも来い｣

ちょっと考えたけど、
やっぱりみんな来たら嬉しいんじゃん
顔、喜んでますって顔してる


渡｢よし、じゃあもうそろそろ帰るか｣
宮｢そうだね｣
佐｢またねー！｣
深｢来週末な！｣
貴｢ばいばーい｣

3人に手を振って、見送った。


貴｢よし、帰ろっ｣
深｢おなしゃっす！｣
貴｢はーい笑｣




話をしながら車を運転して、
ついた辰哉が住むマンションの前


深｢運転ありがと、｣
貴｢あ、うん、どういたしまして｣

そう言ってあたしの頭をまたポンポンと撫でた辰哉の顔は
目を合わせるのが恥ずかしいほど優しい顔をしてて
思わず顔を逸らした

深｢何照れてんの笑｣
貴｢別に照れてなんかない｣
深｢じゃあなんで今目ぇ逸らしたんだよ笑｣
貴｢なんでもないってば｣
深｢いてっ｣

顔を近づけてあたしの顔を覗き込む辰哉の顔面を
手のひらで押し付けてしまって
思ってなかった反応に思わず顔を向けた。


貴｢ごめん、大丈夫？｣
深｢…｣
貴｢辰哉？怒った？…！｣

顔を手で抑えながら下を向く辰哉を覗き込むと、
腕を掴まれて辰哉の顔が数cmの距離にある。

その顔は、真剣そのもので言葉が出ない


深｢お前さ、｣
貴｢え、うん？｣
深｢…なんでもねっ、帰るわ！車ありがとな！｣

いつもの顔に戻って、車から降りて
手を振ってマンションの中に入って行った。






掴まれた腕と顔が熱い



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