ぼくっ、りょへ！

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深｢よし、A、カウンター座んな｣
貴｢ありがとう｣

カウンターに座り、亮平はその横に。


向｢そういえば、息子さんってことは
ご結婚されてはるんですか？｣
貴｢いいえ、独身です｣
向｢あ、そうなんすか！へぇ！そういうことか！
だから、ふっかさ、むごっ｣
深｢康二、キッチンでやることあるだろ？｣
向｢あ、せやった！戻ります！｣

康二くんが何かを言いかけたところで
辰哉が口を塞いで指示をすると
そそくさと康二くんはキッチンに戻る。


深｢亮平、今日はココア飲んでみるか？｣
亮｢ここあ？｣
深｢甘くておいしいジュースだよ｣
亮｢ん、いー？｣
貴｢いいよ、飲んでみよっか｣
亮｢ふっか！のむ！｣

手を挙げて辰哉にアピールする姿はとても可愛くて
よく見かける常連さんが何個か横の席でニコニコ

わかりますよその気持ち…
もう手を挙げてるだけで可愛い。

親バカって言われるけどそれすらどうでもいい…


深｢火傷しないように少し冷ましたよ、どうぞ｣

しばらくして、辰哉が作ってくれたココアを
亮平の前に持っていくと
亮平は顔を近づけてクンクンと香りを確かめる

けど、よくわからなかったらしく
あたしに目を向ける。

貴｢どうかした？｣
亮｢ここあ、あちち？｣
貴｢うん、あちちだからふーふーしようね｣
亮｢あちち、ふーふー…ふー、ふー｣
貴｢ちょっとだけ飲んでごらん？｣


勢いよくいかないように
亮平の手の上からコップを持ち少しずつ傾ける

亮｢んっ、｣
貴｢あちち？｣
亮｢んまぁっ！｣
深｢ふはっ、よかった笑｣
亮｢んん、もっと｣
貴｢はいはい、ゆっくりね
…どうやらお気に入りのようです｣






辰哉に目を向けるとデレデレ通り越してデロデロ

貴｢まるであたしを見てるかのよう…｣
深｢お前よりは冷静だわ親バカ｣
貴｢その顔で言われても説得力ないよ｣



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