42.手作り ページ45
海side
晃一達とオーディションに向けて
練習を始めてしばらく経つ。
晃｢1.2.3.4.5.6.7.8…｣
地面との摩擦で鳴る靴の音が揃う。
拓｢あっ、ミスった…｣
稜｢じゃあもっかい同じ所から｣
拓｢ごめん、ありがと｣
晃｢おん、いくで、1.2.3.4…｣
A｢遅れてごめんー！お疲れさま！｣
祐｢Aきたー！｣
佑｢あ！お疲れさまー！｣
太｢委員会大変やなぁ｣
海｢学園祭もうすぐだもんなぁ｣
すっかり学園祭の季節になった。
稜｢Aのとこ何やるの？｣
A｢んー？ないしょ！｣
Aと俺達が知り合って数ヶ月
一緒にいる時間が増えたから
Aは自然とみんなと仲良くなった。
お互いを呼び捨てに出来るほどに。
A｢あ！そうだ！これみんなにあげる！｣
そう言ってかばんから何かを取り出した。
A｢まずこれが晃一！｣
晃｢黒や！あ、ラーメン！｣
A｢これが海！｣
海｢青だ、しかも宇宙柄かっけぇ｣
A｢これは稜雅！｣
稜｢俺紫ぃー、これティアラっすか！｣
A｢これが拓弥！｣
拓｢ありがと、緑だ。あ、バラ｣
A｢これは祐基の！｣
祐｢赤だー！音符ついてるー！｣
A｢これが佑亮！｣
佑｢僕黄色だー！ニコちゃんマーク可愛い！｣
A｢これは太陽！｣
太｢白や！太陽ついてる！｣
みんなに合うお守りを渡す。
手作りっぽい。
A｢ふふ、定番でしょ？笑｣
祐｢やったーーーー！オーディション頑張る！！｣
佑｢すごいねぇ！Aパワーだ！｣
拓｢手作り？｣
A｢もちろん！｣
稜｢手縫い…女子だねぇ｣
A｢生まれた時から女子ですぅー！｣
晃｢これで受からなかったら
Aパワーが足りんかったせいやな！｣
太｢せやな！しっかり応援してもらわんと！｣
A｢責任重大じゃん！笑｣
海｢でも、受かったらこれのおかげだろ？
俺らもサポートしてもらってるんだし
今まで以上に頑張らなきゃいけないな｣
A｢そーだよ、頑張ってもらいますからね！｣
みんなが口々に気合を入れる。
俺も頑張ろ
NEXT…
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作者名：しっぽ
| 作成日時：2017年8月5日 13時
