青い花 (ページ35)

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32.理由ページ35

海side

晃一達と合流して学校に向かう。

最近ちょっとモヤモヤすることがある。

ほら、あれ。

拓｢すごいでしょ？Aもやってみなよ｣

A｢うん笑やってみる！｣

前を歩く2人。
明らかに初めて会った時より距離が近い。
しかも、拓弥なんか呼び捨てだし、
俺まだちゃん付けだし。

それに、拓弥があんなに表情コロコロ変わるの
俺ら以外であんまりないし
Aちゃんもすっごく楽しそうに話す

拓弥をあんな楽しそうにできるAちゃんも
Aちゃんと楽しそうに話す拓弥も羨ましい。

稜｢海、どした？｣

海｢あ、いや…｣

稜｢Aちゃんと拓弥？｣

稜雅は何となくわかってるんだろう、
どうせそうだろみたいな顔で見てくる。

海｢…俺って顔に出やすいの？｣

稜｢否定はしないのね｣

海｢当たってるからな｣

稜｢まぁ、自分が一番仲良かった子が
取られたら悔しいよな｣

稜雅はため息混じりでそう言う。

海｢悔しいのかな｣

稜｢だって、見ててモヤモヤすんだろ？｣

海｢…うん｣

稜｢じゃあ、そうじゃん。｣

海｢好きなのかなー…｣

稜｢さっきも言ったけど、ただ単に
自分が一番仲良かった友達が取られたって思うか
好きな人と男子が話してて嫌なのかどっちかだな｣

友達か、好きな人か…

海｢まだそんなのわかんねぇ｣

稜｢…まぁ、ゆっくりでいいんじゃねぇの？｣

海｢おう｣

そのあと、稜雅と2人で
他愛もない話をしていたら
学校についた。

相変わらずAちゃんと
拓弥は楽しそうに話したまま。

NEXT…