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9.とりあえず ページ11

Aside







海「えっと、Aちゃんって呼んでいい?
あ、馴れ馴れしいかな…?」


A「え、あ、いや!全然っ」



あの、腕掴んでるの忘れてませんか…
心臓バクバク言ってるの、本当にやばいってば。



海「やった。じゃあ、Aちゃんも
俺のこと海って呼んでよ」

A「う、うんっ」

海「今呼んでみて?」

A「え?!やだよ、恥ずかしい!」

海「えー!」

そんなこと言われたら余計呼ぶの恥ずかしい…。


A「……か、かい、くん」



海「ふふ笑 "くん"が付いてるのは
ちょっと納得いかないけど。はい、海です」






神様、この目の前の天使は何なんでしょうか…?

見た目はクールなのに笑ったら
めっちゃ可愛いんですけど

何このギャップ萌え。

この笑顔を耐えられる心臓とメンタルをください。



A「とりあえず、腕…」

海「あ!!ごめんね笑」

A「ううん」


やっぱり目を見て話すのは恥ずかしいから
目線はチラチラと辺りを見渡してから
うつむき加減になってしまう。

海くんはあたしの方をちゃんと見てくれるから
尚更顔を見れない。


海「あの、このあと暇だったりする?」

A「あ、うん、あとは帰るだけ」

あたしは指で髪を少し触る。

そしたら海くんが突然、




海「Aちゃんって甘いもの好き?」


A「!!」



"甘いもの"という単語に反応して
うつむいてた顔をあげたら
またあの笑顔でこっちを見てた。


海「何その顔、そんなに甘いもの好きなんだ?
じゃあ、決定ね笑」









女子に"甘いもの"なんて単語はずるいよ。









NEXT…

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設定タグ:超特急 , 小笠原海 , カイ   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:しっぽ | 作成日時:2017年8月5日 13時

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