ep.3 Crescentー三日月ー ページ14
それから数時間後、Aは夕飯を作り終え、一人予習をしながら烏間の帰宅を待っていた
すでに時計の針は21時を過ぎていて、20時の一斉暗号通信があってから、烏間からの連絡はない
夢主「(…今まで、こんなことなかったのに
兄さん、どうしちゃったんだろう)」
不安になったAは、携帯から烏間の携帯にかけるも無情な機会音声が通信不能を告げる
矢無負えず、今度は防衛省の電話にかけ、烏間チーフを出すようにと頼むが、こちらもすでに帰宅されたと告げるだけで、足取りをつかむことはできなかった
夢主「兄さん…どこに行っちゃったの…？
一人は、もう嫌だよ…」
一人部屋でそう呟きながら部屋の隅で涙を流していると、玄関の方から鍵を開けるような音が聞こえてくる
エリーは、ますます体を縮めこみ、まるで自分自身を閉じ込めるかのように身を固くする
しかし、部屋に入ってきたのは、今や実の兄のように慕っている上司、烏間だった
烏間「A、どこにいる！
A!!」
夢主「にぃ、さ…」
烏間「A！」
慌ただしく部屋に入ってきた惟臣は、部屋の隅で震えながら縮こまっているエリーを見るなり、
駆け寄って抱きしめる
烏間「遅くなってすまなかった
きちんと連絡を入れるべきだったな」
そういいながら惟臣はそっとエリーの頭を撫でるが、エリーは惟臣の腕の中で、フルフルと首を左右に振って否定する
夢主「にぃさんは悪くないの
私が、私が弱いから…兄さんやみんなに、迷惑かけちゃうから…
だから、ごめんなさい…」
そういいながらも、エリーの声や体は震えており、両目からは、ボロボロと涙があふれている
烏間「大丈夫だ
俺も、あいつらも、Aのことを迷惑だなんて思ってない
もっと周りに頼ったっていいんだ これ以上、一人で抱え込むな」
そういって惟臣が一層強くエリーを抱きしめると、エリーは消え入りそうな声で「うん…うん…」と繰り返しながら、惟臣のスーツを握り締める
烏間「夕飯の準備は俺がやっておこう、
Aはその間に洗面台で顔を洗ってくるといい
ひどい顔だぞ…？」
そういってエリーの頭を軽くたたいて惟臣が立ち去ろうとすると、エリーが惟臣のジャケットの裾をつまんで、行かせまいとする
夢主「どこにも、行かないよね…？
にぃさんまで、私を捨てたりしないよね??」
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そよ - 緑谷君がいないですよね。 (2020年8月16日 6時) (
レス) id: b161648529 (このIDを非表示/違反報告)
凜香 - わー♪頭の中がパンクしそう♪設定、特に今のE組の関係しりたい♪憧れって殺せんせーかな♪ (2020年1月14日 0時) (レス) id: a8e855356f (このIDを非表示/違反報告)
カンパニュラ(プロフ) - 天川さん、リクエストありがとうございます！できる限り頑張ってみます!! (2018年9月30日 15時) (レス) id: 02b0455114 (このIDを非表示/違反報告)
天川(プロフ) - 見させてました！！主人公は緑谷くんの立ち位置なんですね！そこでリクエスト？をお願いします。緑谷くんを敵の方で登場させたりはできないでしょうか…？そんな展開も面白いかな〜ということで、お願いします。 (2018年9月29日 22時) (レス) id: 14e99eec09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カンパニュラ | 作成日時：2018年9月22日 16時
