45 ページ45
なんでやろう。
Aの声を聞くだけで、心が満たされていく感じがするんわ...
心にスーッてAの心地よい声が入ってくる。
僕たちは公園のベンチに隣同士、腰掛ける。
裕「あんま、元気ではなかったかもな...
それより、Aから先に話してや。
気になって仕方ないやん。」
A「なんで元気じゃないん？
また不摂生な生活してるんとちゃうん？」
おいおい...
誰のせいで元気ない思てんねん...
裕「Aのせいや。Aが世話焼いてくれへんから、僕の健康が脅かされてんねん。責任取ってくれ。」
この鈍感。
少しは気づけ、僕の苦悩に。
A「また訳のわからんことを。笑
世話焼いてくれる子ならほかにおるやろ？」
ん？
？
裕「...？誰のことや？」
A「誰って...丹羽さん、丹羽莉緒ちゃんやろ？今日は莉緒ちゃんの話で呼び出したんちゃうの？」
は？
は！？
は〜！？
こいつ、何言うてんねん！！
なんで僕が莉緒の話をするためにAを呼び出さなあかんねん。
前から思っとったけど、こいつ、頭いい癖にたまにとんでもない勘違いして暴走する。
まさか、僕が莉緒と付き合ってるとでも思ってるんやないやないやろな..
まさか...
いや...Aのことや...
あり得る...
裕「なんで莉緒が出てくるんねん。
莉緒と僕はなんもない。」
A「えっ？
付きおうてるんや..ないの？...」
Aは目を丸くして僕のほうを見た。
やっぱり...
裕「なんで僕が莉緒と付き合わなあかんのや。
だいたい、なんで莉緒のこと知ってんねん。」
A「前に裕太と一緒に帰ってるの見かけて..。
それに仲ようしてるって聞いたし..
裕太が女の子と仲良うしてるなんて珍しいし、やし...」
裕「莉緒とはEXPGで一緒やし、話したりするだけや。
一緒に帰ってたんは、EXPGまで一緒やし断る理由もないし。
ただそれだけ。
別に深い理由なんかないし、莉緒は僕の中では他のダンス仲間でしかない。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 214人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2018年9月1日 15時
