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緊張をなくすため、ダンスをしながらAを待つこと15分。
キキーと自転車のブレーキ音がして、通りの方に目をやるとAの姿があった。
A「裕太！遅くなって、ごめん。」
自転車のかごから大きな紙袋を取り出し、僕の方へ走って来る。
久しぶりに面と向かって見るAやった。
久しぶりに見るAは、少し痩せたようで、そして少し大人っぽく感じた。
月夜に照らされたAはとても綺麗で...
少しの間、そんなAに見とれとった。
A「？」
A「裕太？おーい、裕太。どうしたん？
お待たせ」
裕「あ、ああ//」
Aの言葉で我にかえる。
A「なんや、変な裕太。笑」
そう言うと、Aは笑顔を見せる。
ドキッ
胸が高鳴る。
Aが僕の大好きな笑顔で微笑むから。
長い間、見てなかったAの笑顔。
こんなにも僕を魅了する。
やっぱり僕はこの笑顔に弱いんやって、
僕の心を捕らえて離さないのはAだけやって再確認させられる。
Aを誰にも、どこにもやりたくない...
強く思う。
裕「久しぶりやな。なんやねんな、その荷物？？」
A「えっ！ああ、これ？
お母さんから裕太への差し入れ。
時間が時間やったから、家出ていく理由が必要やったし、裕太がお腹すかせてることしといてん。ごめん。」
裕「僕がひもじいみたいやろが。
そりゃ、こんな遅くからやとおばちゃん心配するやろ。やし、ちゃう日でええって言うたやろ？」
A「うん。やけどな、うちも裕太に話したいことあったし..」
裕「なんや？どないしてん？」
Aの話したいこと？
なんや？
まさか...
好きな男ができたとかじゃないやろな？
まさかすでに付き合ってる男がおるとか？
一気に不安になる。
A「ううん。うちのは後で言うから先に裕太の話聞かせてよ。どしたん？
ほんと、久しぶりやね、裕太...元気、してた？」
Aは穏やかに微笑んで、僕にこう言った。
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作成日時：2018年9月1日 15時
