42 your side ページ42
Aside
アメリカに行くことを決めたのは、逃げるためじゃない。
裕太のことで辛い現実から逃げ出すために日本を離れるわけじゃない。
これ以上、自分を嫌いにならないよう、
自分を好きでいたいから、
キラキラ輝いてる裕太のように私もキラキラ輝きたくて。
私の初恋、そして片思いは散ってしまったけれど、
裕太は私にとって大好きで大切な人ってことは何も変わらへんし、きっとこれからも変わることはないと思う...
幼い頃から思っていたように、何があっても私は裕太の一番の味方でおりたいし、いつまでも応援し続けたいって思ってる。
やから、今の自分みたいにキラキラ輝いてる裕太を羨んだり、裕太と一緒におる莉緒ちゃんに嫉妬したり、心から裕太の幸せを望めてない自分は許せへん。
今のドロドロした自分は大嫌いや。
あの日、裕太と莉緒ちゃんが並んで帰ってる所を目撃したあの日、私の心は醜い感情に支配されてド
ロドロやった。
こんな自分、大嫌いや...
いつまで裕太から逃げて毎日をやり過ごしてるん?
私も自分の道を見つけなあかん。
負けてられへん。
裕太に負けてたまるもんか。
裕太にとってダンスがそうであるように、私かてキラキラ輝ける何かを絶対見つけてみせる。
裕太の幸せを心から応援できるように、
いつまでも一番の味方でおれるように
そしていつか、キラキラ輝いてる私を裕太に見て欲しいって。
そう、それが私の今の願い...
それから悩んで考えて、考えた結果、私は日本を離れて海外の大学に行くことを決断した。
理由は二つ。
一つ目は、英語が得意で好きだったこと。
英語を話せるようになりたいって前から密かに思っていた。
もう一つは、異なる文化を持つ人達と関わることで自分自身の視野を広げるため。
大学では、英語語学・コミュニケーション学を専攻したいって考えている。
将来に何になるかはまだ分からないけど、まずは今は海外でたくさんのことを吸収したいって思ってる。
裕太と一緒に高校、卒業、したかったけどな...
それは、仕方ないこと。
私は私を好きでいるために、裕太とサヨナラすることを決めたんだ。
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作成日時:2018年9月1日 15時