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言葉通り、Aは登下校、僕を誘いに来ることはなくなった。
学校でおうて「おはよう」て挨拶を交わしたり、喋ったりすることもあったし、表面上は今までと殆ど変わらなかったけど、Aと僕の間には見えへん壁ができてしまった感じがしてた。
まるでAのただのクラスメイトみたいやな...
今まではAにとって僕は、一番近い存在の男やって自負しとった。
Aはいつも忙しそうやったけど、バタバタしてる最中でも僕のところにちゃちゃいれに来たり、世話焼きに来たり...
僕は他のやつと違うんやって。
彼氏やないけど、なんかゆうか特別なんやって
思って、嬉しかったんや。
なんで、こんなことになってしもたんかな..
Aは用事がないのに僕の席に近づくことはなくなった。
長身イケメン野郎にひょこひょこついてくなとか、彼氏でもないのに説教たれて、うざかったんかもしれんな..
嫌われてしもたんやろか...
そんなことをぐるぐる考えながらも、臆病な僕はAには怖くてよう聞けんかった。
実際のAの気持ちは全く違っていたのに..
授業中、すぐ斜め前に座ってるのに、
Aをすごく遠くに感じてた..
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作成日時:2018年9月1日 15時