検索窓
今日:14 hit、昨日:0 hit、合計:49,881 hit

16 ページ16

放課後。


裕「帰らへんのか?」



A「うん...か、帰るよ」


......



2人、黙ったまま並んで歩く。



なんやねん。



いつもは、うるさいくらい喋ってんのに。




普段の登下校時、Aはほんまによう喋る。



その日あった楽しかったことや、
橘ら、Aの連れの話。




Aの好きななんやらいう芸能人や、ドラマの話。



流行りの洋服や
インスタ映えするスイーツ、



まるで子供のように、
楽しそうに、
きらきらした笑顔で話す。



僕は聞き役で、
楽しそうに話すAの話を横できく。



僕が話すんはダンスのことくらいで、
それもAが聞いてきたときだけや。




僕は隣で
「へ〜」「そうなんや」
って言葉少なに、こたえてるだけなんやけど、
Aは特に気にすることもなく喋る。



たまに、僕がこたえるのを忘れて黙ってると


「もう、裕太、聞いてる!?」


ってぷりぷりしてるけど。笑



でも、黙っとったって、Aの話はちゃんと聞いてる。



一生懸命話すAの話を隣で聞くこの時間は僕にとって大切な時間なんや。



なんて、Aは知らんやろうけどな。

17→←15



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
214人がお気に入り
設定タグ:中務裕太 , GENERATIONS   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2018年9月1日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。