恋なんて知らなかった (ページ34)

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story 21 ページ34

～天馬side～
天「チッ。どこにいんだよアイツは」

俺はAと別れてから夜の任務へ行った。Aとキスできたのが嬉かったから任務も調子が良かった。しかし任務から戻り会いにいこうと部屋へ行ってもAはいなかった。だから俺はAを探して陰陽連の中を歩き回っている。

す「あら、天馬はんやないの。」
天「あぁフリ代か。A見てねぇか？」
す「ふふっ。ほんまAはんのことしか見えてへんのやなぁ。青春やなぁ。Aはんなら有馬様の部屋にいるんとちゃうか？さっき呼び出しをくらってはったし」

そうだった。帰りに変態メガネ男からAに電話が来てた。ならまだ部屋なのか？

天「そうか。じゃあな」
す「ええなぁ、青春は」
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天「おい有馬。いるかぁ？んん？」
有「入っていいよ～」

変態メガネ男は1人だった。Aはいない。

有「どうしたんだい？何かあった？」
天「Aはどこだ？んん？」
有「あー...はいはいはい☆」

急に変態メガネ男の口角が上がった。

有「ごめんね☆Aはし・も・ん・と・任務に行かせているよ♡」
天「何だと？」
有「だって天馬には任務があったじゃないか☆士門が適任だったからね♪」
天「チッ。そうかよ。じゃあな」
有「あ！天馬っ！待って待って！」
天「んん？何だよ」
有「Aとの任務...欲しいかい？」
天「...」

何を企んでんだ。いつも考えてることが分かんねぇんだよ。

有「あーいらないんだぁ。じゃぁこの任務はまた士門に任せ『俺がやる』...あはっ☆決まりだね」

まんまとこいつの口車に乗せられてしまった。まぁAと任務できるなら独占するいいチャンスじゃねぇか。

有「天馬～。丸聞こえだよ笑笑」
天「...」
有「詳しい内容はまた後日説明するね☆」
天「ああ」

一緒に任務か...そう聞くと待ち遠しい。一刻も早く会いたい。Aの笑顔をまた見たい。恥ずかしくて赤くなった顔も見たい。どんな顔も俺だけに見せてほしい。俺だけのものになってほしい。

天「トリ丸には譲らねぇ。あいつはトリだけにチキンだからなぁ。気持ち伝えてねぇんだろうな」

今のうちにAを俺のものにしよう。そのタイミングは...

天「任務の時...か」

アイツは鈍い。ハッキリ言わないと分からないだろう。望むところだ。

次の任務で天馬はAに告白するのかっ！？