恋なんて知らなかった (ページ23)

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story 12 ページ23

～士門side～
今日は早朝から会議があり俺達十二天将と有馬さんはホールに集まっていた。

有「あとはAだけだね」

しばらく待っていると扉を開けてAが入ってきた。

貴「おは...よ...」
有「おはよう☆随分と眠そうだね」
士「(最早寝てるだろ！)」

寝ぼけているのか足取りがフラフラしていて見てるこちらがハラハラしてしまう。

す「かなり寝ぼけてますなぁ」
美「A？起きてるか？」
桜「起きるのであるぅぅぅ！」
貴「ふ、ふぁぃ...」
新「Aにゃんおはよう...おっと」
士「！」

Aが新さんにもたれかかった。その時俺の心に負の感情が芽生えた。

士「(ふんっ気に入らん)」
貴「ふぅぅ...」
勘「Aちゃん？起きるっス」
憲「早く起きねぇと千円だぞ」
勘「憲ちゃんそれは可哀想ス...」

勘久郎さんは声をかけながらAの肩を揺すった。するとAがバッと抱きついた。

勘「Aちゃん！？」
貴「ぱんだぁ...えへへ。可愛いな...」
皆「ぱ、ぱんだ？」天/士「...」
清「おい有馬。どぉすんだぁ？」
有「しょうがないから会議中は僕が膝枕を『却下』...何で皆で言うのっ！？」
美「もう水渡坂でいいだろ」
桜「同感であるぅぅぅ！」
勘「俺スか...！？」
有「残念だけどここは勘久郎に譲るとするよ☆」
勘「了解っス～...」
有「じゃ、会議始めるよ！」

会議どころではない。勘久郎さんがAに膝枕をしている。当の本人はというと会議に参加するフリをしつつ赤面している。原因は間違いなくAだ。

士「チッ」天「ゴォォッ」

隣の天馬からも殺気が感じられる。俺と同じ気持ちなのか。結局会議など耳に入らず天馬と共に勘久郎さんを睨んでいた。

～勘久郎side～
会議は滞りなく進んでいくが集中できない。いくら年下とはいえ...

貴「すぅぅ。ふかふかぱんだぁ...むにゃぁ」

異性を膝枕している上こんな可愛い寝言まで言い出すのだ。

勘「(Aちゃん可愛すぎっス////)」

だが問題があった。

天/士「......イッラァァ！！」

天馬と士門から殺気が漂ってくるのだ。

勘「(目線が痛いんスけど...)」

そんなこんなで会議中はドキドキしながらも冷や汗を流していた勘久郎だった☆

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