過去編 5 ページ18
父/母「婆娑羅!!」
婆「よぉ、陰陽師ぃ。喰われる覚悟はできてっか?東雲の呪力なんていいメシだなぁぁ!じゅるっ、早く喰いてぇ!」
母「あなたに倒されるほど私達は落ちぶれていないわ!」
父様と母様の表情は次第に引きつっていく。そんなに強い敵なのだろうか。
貴「婆娑羅って強いの?」
有「君は知らずに来たのかい?」
貴「...」
父「お前は俺達がここで祓う!」
婆「くっ、あひゃひゃひゃひゃ!笑わせんなよなぁ!そのセリフ今まで喰ってきた陰陽師が全員そんなようなことを吐いてたなぁっ!!」
母「私達は今まで通りに行かないわよ」
婆「そいつぁ楽しめそうでいいなぁ。耳にオクトパスなセリフが初めて覆される時なのかもなぁ?」
随分と余裕なんだな、この婆娑羅。父様と母様は強いのに。
母「初めから本気!」
父「そうだな!行くぜ!」
母「ええ!」
父/母「奥義!奏舞鴇牙(そうぶときが)急急如律令!!」
それを合図に2人は左右に飛んだ。わたしでも感じる、呪力の増加。爛々と輝く目には勝ちが映っていた。反対に婆娑羅の表情は硬くなっていく。
婆「あの技はっ!」
父「これは東雲家に代々伝わる奥義!これまでもお前達ケガレを祓ってきた!」
母「あなたが婆娑羅の中でどのくらい強いのかは知らないけれどこれを喰らったらひとたまりもないわ!」
2人の手には剣が握られていた。
父「戯蜘蛛雷(ぎぐもらい)急急如律令!」
母「戯蝶風雅(ぎちょうふうが)急急如律令!」
呪文を唱えた瞬間にそれぞれの剣の柄に蜘蛛の蝶の印が刻み込まれた。2人が剣を上に掲げると風と雷が巻き起こり婆娑羅を包み込んだ。
バチィンッ!パチパチッ!
婆「ぐゔゔゔ!がぁっ!」
父「行くぞ!」
母「ええ!」
父/母「おらぁぁ!/はぁぁ!」
2人は左右から婆娑羅に飛んで剣を振りかざした。
貴「父様っ!...母様っ!」
わたしは勝利を確信した。一瞬だけ婆娑羅の焦った顔が見えたからだ。
バチィィィィィィンッ!ゴォォッッ!
土煙があがり視界が悪くなった。
貴「ゴホッゴホッ...婆娑羅は...」
顔を上げると信じられない光景が飛び込んできた。
婆「揃いも揃ってクズばっかだなぁ?うっひゃひゃひゃ!」
貴「父様...母様...?」
婆娑羅の足元に倒れているのは紛れもなく父様と母様。母様の頭を踏みつけ父様の首を片手で掴む。
母「あぅっ!」
父「ぐあっ!ああああ!!」
婆「なんだぁ?もう終わりかぁ?つまんねぇ。俺のメシになっとけこの虫ケラ供がぁ!」
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shihi - ポワルンさん» ありがとうございますぅぅぅ!!!更新頑張ります_φ(・_・ (2017年4月9日 17時) (レス) id: 3a11f45539 (このIDを非表示/違反報告)
ポワルン - 続きがとても楽しみです!! (2017年4月9日 17時) (レス) id: 27d076c027 (このIDを非表示/違反報告)
shihi - 優(小5)さん» さて、どんな展開でしょうかっ笑笑 (2017年4月9日 13時) (レス) id: 3a11f45539 (このIDを非表示/違反報告)
優(小5)(プロフ) - これもう展開読めたわ…… (2017年4月9日 13時) (レス) id: beeccf3440 (このIDを非表示/違反報告)
shihi - 由良さん» リクにしてやろーかね笑笑 (2017年4月9日 9時) (レス) id: 3a11f45539 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:shihi | 作成日時:2017年3月30日 16時