どうしましょう、お姉さま ページ15
「朱桜司と申します、本日はお邪魔させて頂きます」
凛とした面持ちで、お土産をお母さんに渡す司くん。
やっぱりこういうところで、おうちがしっかりしているのがよくわかる。
さっきまでの緊張が嘘みたいに思えて、お母さんやお父さんとの挨拶代わりの会話も弾んでいる。
「朱桜くん、噂通りしっかりしてるのね」
「私なんかお姉さ、…Aさんに助けてもらってばかりです」
初めての名前呼びに、ドキドキしてしまう。
普段のお姉さま、だって初めは慣れなくてこしょばい気持ちだったけど、名前呼びはもっともっと恥ずかしい。
司くんがくれたケーキをお皿に出そうとキッチンに行くと、お母さんがニコニコとしてこちらを見ていた。
「朱桜くん、かっこいいし優しそうな子で良かったぁ」
「あはは、気に入った？」
「もちろんよ。今はお父さんと楽しそうに話してるわ」
ちらりと見てみると、すっかり馴染んだ様子の司くん。
こうして客観的に彼を見ると、なんだか遠くの人みたいに感じてきちゃった。
あんなにかっこいい司くんと、どうして付き合えたんだろう、とか
本当に私でよかったのかな、とか。
考えれば考えるほど、答えは迷宮入り。
ケーキを運びに、リビングへ戻る
「ありがとうございます、Aさん」
少し頬を火照らせてお礼を言う司くん。
どうしよう、本当にかっこよすぎる。
つい顔を背けてしまったけど、もう一度目を合わせられない気がして。
こんなに司くんにドキドキしたことないよ、どうしたの私ってば！
その後も、司くんは両親と楽しく話し、どちらからも好印象だった。
その後、お父さんが私に
「Aの部屋に行くだろう？掃除はしたのか」
「へ、部屋に呼ぶの！？」
「朱桜くんだってもっとお前とゆっくりしたいだろう」
「でも、」
「なあ朱桜くん。」
チラリ、もう一度司くんをみると
「ではお言葉に甘えて」
はにかんだ笑顔に、何度もノックアウト
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 254人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
白井美琴 - あ…あのスイーツパーラーではなくたぶんフルーツパーラーだと思います。 (2017年6月25日 14時) (
レス) id: 6e14238389 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち。(プロフ) - コメ失礼しますっ!! この小説の司くんが可愛すぎて発狂しましたw 私、Knights箱推しで司くんが最推しキャラなのでこの小説を読めて嬉しいです♪♪ これからも頑張ってください、応援しています^^* (2017年1月19日 19時) (レス) id: 0cadb90d82 (このIDを非表示/違反報告)
椎橋(プロフ) - 紙降臨さん» はじめまして。司Ｐさんからのお褒めの言葉は嬉しいとともに安心します笑ご期待に添えるよう精進致します (2017年1月10日 21時) (レス) id: 1f1e07a7f0 (このIDを非表示/違反報告)
紙降臨(プロフ) - 初めまして！ かさくんをめっちゃ推してます（笑） 可愛いかさくんをありがとうございますっ！！ 続き楽しみにしてます！更新がんばってください！ (2016年12月30日 15時) (レス) id: 044dac5681 (このIDを非表示/違反報告)
椎橋(プロフ) - こっちのアカウントにお願いします…… (2016年12月29日 14時) (レス) id: 3bf451aec6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：椎橋 x他1人 | 作成日時：2016年11月1日 16時
