043 ページ43
yt side
カチッカチッ、赤いランプが光る扉の前に俺は立っていた
裕翔「あぁ、大丈夫かなヤマ。うーん手術って痛いのかな…」
侑李「ちょっと、ゆーてぃ落ち着いて座りなよ。煩わしい」
圭人「もっと優しく言ってあげなよ知念」
知念と圭人の言葉なんて耳に入りもしない。それもそのはず。今日はヤマの手術の日なのだ
ヤマは強がって「手術なんて寝てれば終わるっしょ!」なんて呑気なことを言っていたが、太ももの上に置かれた手が震えていたのを俺は知っている
強がりで頑固なヤマが「怖い。」なんて言える性格ではないことはもちろん知っていたのだが
しばらくすると
光「よっ!お前ら!ちょっとは気抜けよー」
ヒカさんが飲み物の差し入れに来てくれた
圭人「ありがとうございます」
裕翔「あの、ヒカさん。ヤマは大丈夫でしょうか、、?」
不安のあまりヒカさんに聞いてしまう
光「んー俺はオペ看じゃないし詳しいことは分からないけど伊野尾先生曰く、薬の効果もあったし大丈夫だよ。うん大丈夫!」
まるで自分を納得させるかのようにヒカさんが答えてくれた
侑李「はぁ…ゆーてぃは心配しすぎ。涼介はそんな弱いヤツじゃないから。」
裕翔「…でも、」
侑李「涼介は母親のことも、PTSDも頑張って乗り越えてきてんの。そんな涼介が今更病気なんかに負けるはずがない」
光「心配になる気持ちも分かるけど、外にいる俺達は信じるしかないの。だから、ここで山田を待とう。ね?」
裕翔「はい、。」
2人の言葉に頷くしかなかった
辛いことを乗り越えたことも、頑張り屋なところも俺は知っている
裕翔「ヤマ、頑張れ…頑張れ…!」
『必ず来る幸せ』のために。。。。
.
162人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しぐれ | 作成日時:2021年3月14日 19時