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夜8時。太陽が沈み空が暗く染る空の下、俺はヤマに指定された場所に来ていた





海の家のテラス席、ここに呼び出されたのだ







…一体どんな話をされるのだろうか




ヤマから話があると言われた時から気が気じゃなかったのだ







病気のこと?それとも別のこと?思い当たる節が全くないのだ









涼介「ゆーとー待った?」







あれこれ悩んでいるうちにいつの間にかヤマが俺の隣の席に座っていた








裕翔「うんうん、大丈夫だよ」








涼介「急にごめんね。呼び出したりなんかして」








裕翔「いや、別に…」




謎の沈黙が続く中、ふと横にいるヤマを見ると









ヤマは遠くの海を眺めていた









涼介「俺ね、小さかった頃ほとんどお出かけなんてしたことなくて。でもね、昔知念と叔父さん達と来た海が楽しくて忘れられなくて。…どうしても海に来たかったんだ」









裕翔「ヤマ。あの、話、って」





ずっと、気になっていたので思わず口走ってしまった









涼介「…知念からさ、聞いたでしょ。俺の小さかった頃の話」







っ!確かに聞いたけど、もしかして聞いちゃいけなかったことだったのか、?





裕翔「ごめん、あの、、」







涼介「あ、別に怒ってないよ?きっといつか誰かしらが裕翔に話すんだろうなって思ってたの」







裕翔「…そっか」





ヤマの口からその手の話題を聞くのは初めてだった









横のヤマはなんとも言えない不思議な表情をしていた




涼介「あのね、今日は裕翔に伝えたいことがあるの」


.

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作者名:しぐれ | 作成日時:2021年3月14日 19時

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