Peony (ページ17)

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病室を飛び出した俺はヤマの病室の前の廊下にもたれかかったまま呆然としていた

どのくらいの時間が経ったのだろうか、扉が開いて主治医とヒカさんが出てきた

光｢中島くん、だよね？大丈夫？｣

ヒカさんが心配そうに俺に尋ねてきた

裕翔｢…だ、大丈夫ですよ｣

自分でも驚くくらいの明らかに動揺しまくった声

すると隣にいた医者が話しかけてきた

慧｢はじめまして。俺は伊野尾慧。山田の主治医をしています｣

裕翔｢あ、中島裕翔です。ヤマの友達です｣

慧｢突然びっくりしちゃったでしょ？でもちゃんとナースコール押してくれてありがとう。幸い処置が早かったから今は落ち着いて寝てるから｣

裕翔｢あ、はい。ありがとうございます…｣

それだけ言うと伊野尾先生は足早に去っていった

光｢俺からもお礼を言わせてもらうよ。ありがとうね。｣

裕翔｢あの、！もしかしてヤマってこういうことよくあるんですか？｣

なんとなく、ただなんとなくそんな気がしたんだ

光｢…うん、ちょっとね。いろいろ原因とかあるんだけどさすがに俺の口からは何も言えないやごめんね？｣

裕翔｢あ、いえ、。｣

ヒカさん曰く、今はだいぶ落ち着いているから恐らく今日はもう目を覚まさないらしく、俺は家に帰ることにした

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