Peony (ページ12)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:54,160 hit

012 ページ12

yt side

光｢あ、山田！お前帰ってくるの遅いぞ！｣

病室の中にはちょっと怒り気味のヒカさんが

涼介｢別にいいじゃん俺の勝手だし。それよりヒカ、なんでお見舞いに来た中島くんに俺を連れ戻させるのさ。ヒカの仕事じゃん｣

光｢俺は忙しいの！お前の想像の5倍は忙しいんだから！看護師なめんな！！｣

2人には失礼だけど何だか兄弟喧嘩っぽくて微笑ましくてちょっと笑ってしまった

光｢中島くんありがとうね。あ、俺八乙女光っていいます。よろしくね｣

裕翔｢中島裕翔といいます。｣

光｢ねぇねぇ中島くんは山田とどういう関係？｣

どういう関係？？確かに俺たちどういう関係なんだ？ただの知り合い？

涼介｢俺の友達！だよね？｣

答えに困っていると山田くんが助け舟を出してくれた

裕翔｢あ、うん｣

急にそんなこと言われると照れちゃうな

光｢じゃああと30分したらご飯持ってくるから｣

そう言い残してヒカさんは出ていった

涼介｢急に友達とか言っちゃってごめんね？迷惑じゃなかった…？｣

裕翔｢っ！いや、大丈夫。むしろ嬉しいよ？｣

涼介｢ほんと！？えへへ俺も嬉しいなぁ｣

少し恥ずかしそうに山田くんが笑った

涼介｢ここの病棟同世代いないし、お見舞いに来る人も限られてるからさ。こうやって中島くんが来てくれるの嬉しいんだよ？｣

淀みのない笑顔で答える彼に嘘はないだろう

だが薄々感じていることはあったりもする

彼の笑顔の裏には何かが隠されている。と

.