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yt side



ぱちり。




彼がゆっくりと目を開けた




吸い込まれそうな綺麗な瞳が俺を捉える







涼介「ふぇ、?なかじまくん、だよね?」




少し寝ぼけているのかふにゃふにゃした声で俺の名前を呼ぶ



まだ眠そうに目をこすっている彼





……寝るなら自分の病室で寝ればいいのに








裕翔「そうだよ。山田くん久しぶりだね」







涼介「どうしてこんな所に中島くんがいるの?」








裕翔「山田くんのお見舞いに病室まで行ったら看護師さんがさ、山田くんここにいるから連れ戻してきてくれってさ」








涼介「ヒカお見舞い来た人にそんな事頼んじゃダメじゃん。自分の仕事でしょ、、」




ヒカ、というのはさっきの看護師の人のことだろう







裕翔「ほらほら雨も降ってきたし病室へ戻るよ?」






涼介「やーだ。俺ここにいる」







裕翔「だーめ。ヒカさんに連れ戻してって言われたの。体冷えちゃうよ?」





涼介「中島くんのけち」






ゆっくりと起き上がろうとする山田くん







涼介「んー中島くん手貸して?」






俺が手を差し出すと山田くんはまだ眠そうに起き上がった




まるで初めて会ったときのように







涼介「中島くんも一緒に行こ?」







裕翔「山田くんはどうして屋上で寝てたの?」







涼介「んー?気晴らし、かな」



もうちょっと具体的な答えを求めてたんだけど



まあいいか





山田くんに誘われ再びあの病室へと戻ってきた


.

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作者名:しぐれ | 作成日時:2021年3月14日 19時

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