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裕翔「それは大変でしたね…笑」



思わず伊野尾先生に同情してしまった







慧「それでなんとか落ち着かせて疲れ果てて寝ちゃったってわけ。もう子供だよこんなの」




裕翔「お疲れ様です」







にしても先端恐怖症なんてここの場所では地獄みたいなものなのにヤマも大変だなぁ…







慧「ごめんね〜せっかく来てくれたのに」





裕翔「あ、いえいえ。最近来れてなかったので様子見に来ただけなので」





本当はもっとヤマのそばにいて支えてあげたいけどそうもいかず






慧「山田も幸せだねぇ」



伊野尾先生が穏やかに笑う









裕翔「あの。伊野尾先生は初めてヤマの過去のこと聞いた時どう思いましたか?」




実はずっと聞いてみたかった。主治医である伊野尾先生はどう思っているのか









慧「んー?そうだねーなんだろう。…よくこの子はここまで生きてこれたな、かな」






裕翔「……」







慧「実はね、山田が刺されて病院に入院してた時のこと覚えてるんだ。"実の母親に刺された可哀想な男の子"っていうことでちょっと話題になってたの」




慧「その時に初めて山田の姿を見たんだけど、俺の目にはただ息をして機械的に生きているように映ったんだ」







そう語る伊野尾先生はいつものヘラヘラした雰囲気はなく、医者として、1人の大人としての独特の雰囲気を醸し出していた








慧「俺は医者なんだけどそんな山田の姿を見たからかな、親戚のおじさんみたな目線で見ちゃうんだよね」






裕翔「でもなんか分かります。俺同い年ですけどなんか子供の成長を見守ってるような、、」





慧「ふふっ。でしょ?山田何となく子供っぽいのよ」







この日はこの会話の後すぐに帰った



そして、この一日で伊野尾先生の寛大さを身に染みたような気がした




.

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しゅーた(プロフ) - 前作から拝読させていただいています! いつも一生懸命頑張る山田くんをついつい心の中の裕翔くん目線で応援しちゃいます…! これからも楽しみに待ってます!! (2021年5月17日 9時) (レス) id: 64eba0c041 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しぐれ | 作成日時:2021年5月12日 18時

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