Peony 2

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ym side




真っ白い、何も無い道をひたすらに歩いていた


ここはどこなんだろう



どこに向かっているんだろう









…そうだ俺、こんなとこにいちゃだめだ




戻らなきゃ。みんなが待ってる




一筋の光を頼りにおぼつかない足で進む









んぅ……ここは、






慧｢あ、起きた？｣



これは…伊野尾ちゃんの声？あ、そうだ俺、手術してたんだ






涼介｢あ、いのちゃん｣




慧｢山田。頑張ったね｣







伊野尾ちゃんが微笑みながら俺の頭を撫でてくれる




どうやら手術は無事に成功したようだ









裕翔｢ヤマ！ヤマ！！｣




手術から数日後、裕翔達がさっそく来てくれた





圭人｢山ちゃん！お疲れ様！｣




侑李｢ん、良かったね｣





涼介｢ふふっ。3人ともありがとう｣




心配そうに覗き込む裕翔、労う圭人、貶しながらも内心ほっとしているであろう知念。三者三様で面白い





侑李｢ほんと良かったよ。手術の日、ゆーてぃとかそわそわして落ち着かなかったもんね｣




裕翔｢ちょ！知念！それは内緒だってばー｣




涼介｢心配してくれてたの？｣




裕翔｢うっ。いや、そりゃぁ…｣





裕翔が俯いてボソボソと喋る。あれ、こんな裕翔初めて見たかも




裕翔｢で、でも！ヤマが元気そうでなによりだよ｣








…あぁ自分はなんて馬鹿なんだろうってこのとき確かに思ったんだ




手術を受ける前この景色を、雰囲気をもう一度味わうことができるのかとても不安だった




もしかしたら二度と目を覚ますことはないんじゃないのかって







でも、そんなことなかった。またこうしてここで生きてる




あと、少し。あと少しで、俺は"普通"を手に入れることができるんだ




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