【ツキウタ。】月と花と時々星達【あんスタ】

＊21:Happy Halloween! ページ18

「さてと、封筒の中身はっと…」

丁寧にのり付けされている所を剥がして、中身を取り出す。中に入っていたのは、袋と同じ色の2つ折りのカードだ。

「…？」

開いてみると、中にはこう書かれていた。

“高森 A様へ

ツキノ寮2Fの共有ルームにて、ハロウィンパーティーを開催する事となりました。
31日、当日よろしければご参加ください！

ハロウィンパーティー幹事 如月 恋
同 神無月 郁”

「…なるほど、郁達からか」

封筒はおおかた隼さんが出したんだろうなぁ…。仮装しなくて良いみたいだし、普通の格好で良いや。

そんなこんなで、やって来ましたハロウィンパーティー当日。早いとか気にしちゃいけない、だって別段何もなかったんだもん。

ピンポーン

「はい、どちら様ですか？」
？『Aさーん！迎えに来ましたよー！』
「ブッ！？か、奏さん！？」
？『俺もいるぞ〜』
「大さんまで！？」

な ん で だ よ ！

「す、すぐ出ます！」
奏『焦らずゆっくりで良いですよー』
？「なんじゃ、もう出掛けるのか？」
「う、はい！…もー、時間書いてなかったのこう言うことか！」

じい様の「気を付けて、楽しんでこい」の言葉にいってきますと返して、門の外へと出れば、グレーのカーディガンに白いYシャツにコーデュロイパンツを合わせた格好の奏さんと、黒と白の重ね着風のVネックのTシャツに白のレザージャケットを羽織って、細身の黒のパンツと言う格好の大さんがいた。

「お、お待たせいたしました…」
大「おー、早かったなぁ…」
奏「ゆっくりでも大丈夫でしたよ？」

いや、そーは言っても、私がダメなんですってば…。と溢しても苦笑いで返された。

ガサリ

大「ん？それは…？」
「あ、これですか？………欠食児童共に渡すお菓子です」

後、いたずら防止用に山ほど作ってきましたと言えば、何故か「あ〜…何かスマン…」と大さんに謝られた。

大(多分、Aの策じゃあ、失敗するぞ…)

大さんが何故かこちらを悲しそうに見てきたところで、私は奏さんに促され、普通免許でギリギリ乗れる黒のハイエースへと乗り込んだ…までは良かったんだ、うん。

？「「「「trick or treat！」」」」
「…何でいるんですか、レオ兄にひなっちゆうっち」

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