◆ ページ7
「前に男の連絡先全部消させた時、これは仕事の同僚だからって目をつぶってあげたら、これか。そうやってお前はすぐに浮気をするんやな」
「せ、せんらく、ほんとに、ちが…ぁ!?」
「浮気者の言うことなんて信用せぇへん」
そのまま彼は私の体を容赦なく殴り続ける。
そこにはさっきの優しい彼は何処にもいなく、ただ怒りを宿した目を向けたまま、その怒りをそのまま私にぶつけていた。
- - - - - -
「ふぅ、こんなもんかな。アイツの連絡先消しておいたから。あと仕事ももうやめてええよ。俺が養ってあげるから」
「…」
「A、返事は？」
「…はい」
「ん、ええこ」
そう言って私の頭をよしよしと撫でる。あの恋愛ドラマを見ていた時と同じ、優しい口調、優しい瞳。どうやら怒りは収まったみたいだ。
「そんな辛そうな顔しんといて、A。俺もほんまはこんなことやりたないんよ、Aがいけないことするからやで？」
つまりこの体中にある昨日今日でできたようではない痣は私が原因で生まれたらしい。
いや、それはある意味当たっている。だって彼は普段は優しいから。このような行動に出るのは嫉妬が原因だから、つまり、私も関与していることになる。
けれど、流石にあんまりだ。私が一体何をしたというのだ。
心にふつふつと、不満が溜まってくるのが分かる。けれど、それを爆発させる日はきっと来ない。
そんなことをしたら何が待っているのかは、この体がよく知っているから。
この傷が、この痣が、彼を恐怖の対象とし、重い鎖となって私を縛らせる。
だから、私は彼から逃げられない。
「私が悪かったよ、ごめんね、センラくん」
「分かってくれたらええんよ…あ、見て、A」
彼の指さした方向を見ると、いつの間にか誤解は解け、抱き合っている男女の姿が映っていた。
「ほら、見て、あの二人も仲直りしている。俺らと同じやね？」
どこが同じなのだろうか。ヒロインには傷も痣もなければ幸せそうな表情をしているではないか。
彼は、本気で私達のこんな関係を『純愛』だと信じて疑わない。
この暴力は、彼の中ではただのスパイスにすぎない。
本当は、分かっている。私はただ純愛を羨ましく思っているだけ。
でもそれは手に入ることは無い。だって彼の中で既にそれは完成してるから。
だから、私は今日も手に入らない純愛を嫌い続ける。
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可愛い後輩ちゃん - なるちゃんの口調そっくりすぎるwwwww🍥🍥 (2022年3月27日 13時) (
レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - まふまふさんの監禁系お願いします！ (2022年2月13日 11時) (レス) @page25 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - リクエストです、坂田さんの閉じ込める系お願いします (2020年7月6日 21時) (レス) id: fc0fb56c2a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空@リス(プロフ) - いきなりですがリクエスト失礼します、志麻さんで服従系ヤンデレをお願いします！！ (2019年7月28日 6時) (レス) id: 9910aa95ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きゃらめるさん» 承りました!!元々、まふまふさん視点は考えてはいたのですが、都合上、本編に載せることが出来なかったので、載せる機会を与えてくださりありがとうございます…!!のろのろ更新ですが、精一杯頑張りますので、宜しければまた見て下さると嬉しいです〜!! (2019年2月14日 0時) (レス) id: 54c8766224 (このIDを非表示/違反報告)
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