天使は善人を貫く/まふまふ ページ28
『天使は偽善者になれない』のまふまふさん視点。単体でも読めます。
￣￣￣￣￣￣
「ごめん、ごめんね、まふくん」
今日も彼女は震えた声で、ポツリポツリと何度目か分からない謝罪の言葉を口にした。
顔色はお世辞にもいいとは言えなく、光の灯していない虚ろな瞳は何も映していなかった。
あぁ、病んでいるな。誰が見てもそう思えるほどに弱った僕の従姉妹。
僕はそんな彼女を下手に刺激しないように、優しい声音と優しい優しい笑顔で彼女を慰める。
「あのねA、僕は悪いだなんて全然思ってないよ。遠慮しないで、辛くなったらいつでも来て」
ソファに膝を抱え込むように座っているAの隣に座って、そう言った。
まるで居眠りをしている子にそっと毛布を掛けるように、言葉を選びながら。
Aの親は所謂毒親だ。
そして今Aは、自分の親から与えられる圧力に膨大なストレスを溜めに溜め、結果こうなるほどに病んでしまった。
でも、正直まだ僕がいたから良かった、って思う時もある。
もし僕がいなかったら、僕以外に誰もAを助けてくれる人がいなかったら……考えるだけでも悪寒がする。
Aは血の繋がりのある従姉妹だ、大切じゃないわけが無い。
僕がAの傍にいることで、少しでもAの心の支えになるのならと思って、Aに辛くなったら僕の家に来るということを提案した。
その時もAは何度も何度も謝っていた。
相当罪悪感を感じているんだろうな、と思った。それでもAはその提案を断ることはしなかったから、謝罪にはそれも含まれているんだろうな、と思った。
と、当時のことをぼんやりと思い出していると、携帯がバイブ音を出しながら細かく振動した。
画面を開くと、どうやら僕の友人であるさかたんからのようだった。
『まふー明日、俺とうらさんと天月くんで焼肉行くんやけど、まふも来ない？』
その文を読んで、最初に頭を横切ったのはAのこと。それから、さかたん達と自分で楽しそうに焼肉を食べる姿が頭に浮かんだ。
(でも…)
チラリ、とAを横目で見て、僕はすぐにニコッとAを安心させるように笑みを見せた。
「大丈夫だよA。仕事のメールだから」
だからすぐに返信しなきゃね、だなんて言い訳のように話してかにキーボードに、ごめん、行けない、とだけ打った。
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可愛い後輩ちゃん - なるちゃんの口調そっくりすぎるwwwww🍥🍥 (2022年3月27日 13時) (
レス) id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)
りゅー - まふまふさんの監禁系お願いします！ (2022年2月13日 11時) (レス) @page25 id: 67f46d50a0 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - リクエストです、坂田さんの閉じ込める系お願いします (2020年7月6日 21時) (レス) id: fc0fb56c2a (このIDを非表示/違反報告)
蒼空@リス(プロフ) - いきなりですがリクエスト失礼します、志麻さんで服従系ヤンデレをお願いします！！ (2019年7月28日 6時) (レス) id: 9910aa95ba (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - きゃらめるさん» 承りました!!元々、まふまふさん視点は考えてはいたのですが、都合上、本編に載せることが出来なかったので、載せる機会を与えてくださりありがとうございます…!!のろのろ更新ですが、精一杯頑張りますので、宜しければまた見て下さると嬉しいです〜!! (2019年2月14日 0時) (レス) id: 54c8766224 (このIDを非表示/違反報告)
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