5/19(日) 夜 ページ15
時刻は18:30。
勉強合宿全ての日程を終わらせ、グルッペンの家を出る。
「皆、長い間お疲れ様。明日から頑張ってね」
見送りに来たグルッペンの母親が綺麗な笑みを浮かべて小さな袋に入ったクッキーを全員に渡してきた。
2泊3日。長いようで短くも感じた勉強合宿が幕を閉じる。
「長い時間お世話になりました！」
「いえいえ、お手伝いしてくれてありがとうね。ぜひまた来てねAちゃん」
「また機会があればぜひ」
グルッペンの母親とは今日の朝食は昼食作りを手伝った際に仲良くなった。フレンドリー過ぎる彼女は先輩の母親と言うよりは従姉妹のお姉ちゃんと言った方がしっくりくる気がする。
「いつの間にお母様と仲良くなってんのよ〜。私も遥ちゃん♡って呼ばれたい」
「そのためには先ず勉強ができるようになろうねぇ」
「悔しいけどその通り…」
「ほんじゃまあ帰るで」
トントンの声でもう一度グルッペンと母親に挨拶をして帰路に着く。
皆が自分の家に帰る為、歩いては人が少なくなり、ついにまたコネシマと2人だけになってしまう。
「それにしてもAがあっこ全員と知り合いとは思っとらんかったわ」
「私こそ知り合い全員が繋がってた事実に驚きだよ」
ゆっくりと歩きながらそんな会話をする。全員が繋がっていた事は正直チート能力で知っていたけれど、本来なら知りえない事なのでこのくらいの嘘はついたって平気だろう。
「それにしても皆はいつ仲良くなったの？」
「小中でやな。誰かの知り合いでそっから仲良くなったんよ。ショッピくん元々は俺の部活の後輩やってん。今じゃ鬱軍団なんかに入ってもうて」
チーノはトントンの幼馴染だとか、ひとらんとオスマンが生まれた時から一緒だとか、コネシマは色々と関係性を教えてくれた。
「そういやAって女友達おらんの？」
「急な悪口か？遥がいるじゃん」
「いや、他の女子と話してるとこ見た事ないなおもて」
「あー確かに2年になってからクラス変わった関係で話す事はなくなつたかも」
仲良かった子達は皆別クラスになってしまい、たまに廊下ですれ違って挨拶をするくらいになってしまった。それもこれも世界観のせいなのか、その程度の友情だったのか。
「でもその割にアイツらとはよく喋ってるし」
「何の因果か会う頻度が高いんだよ」
「ほーん。まあええわ俺あっちやし、また明日な」
何を思っての言葉なのか、それを理解する事は出来ないままにコネシマは手を振って去っていった。
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美桜(プロフ) - こねまるさん» コメントありがとうございます。好みと言っていただけてとても感激です…！更新頻度が少し落ちていますが最後まで走り抜けたいと思ってるのでこれからもよろしくお願い致します。 (2021年2月11日 10時) (
レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - 全てが好みすぎてやばいです…もう何回も読み返してます…!!この作品とっても大好きです! 無理せず更新頑張ってください!!! (2021年2月11日 1時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - アルみかんさん» 100票目ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！これからも精進していきますのでよろしくお願いいたします。 (2021年1月13日 20時) (レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - 100票目押させて頂きありがとうございます！これからもついて行きます！ (2021年1月12日 23時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - なコさん» コメントありがとうございます。題の乙ゲー感に気づいていただけて嬉しいです。そして、名前のご指摘ありがとうございます。私が気づけた範囲で修正させて頂きましたのでまだありましたら教えていただけると幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜 | 作成日時：2020年12月16日 18時
