5/18(土) 夜 ページ14
「「「ご馳走様でした」」」
大勢で食べる食事と言うのはそれだけで特別な雰囲気が醸し出される。その上カレーライスと来れば心が踊るのは何故だろう。
ガチャガチャと食器がシンクの中に溜まっていく。全員分が置かれたのを確認して皿洗いを始める。
「すまんな夜も作ってもらった上に後片付けまで」
「お邪魔させてもらってるのでこのくらいは。終わったらすぐ行くので勉強始めててもらっても大丈夫ですよ」
昨夜はグルッペンの母親が作ってくれていたが、今夜は昼同様仕事で不在。準備もしたなら片付けもしなければないが人数が多くても特にやることは無いので一人で十分だとそう言うと近くにいたショッピがチーノの腕をとりながら服を引っ張ってきた。
「じゃあ俺とチーノで後片付け手伝いますよ。先輩らは先に上行っててください」
「えー俺も！？」
洗い物に巻き込まれた事に文句を言っているチーノ。
「ショッピくん、こいつは手伝いはさせられんわ。まだまだ詰め込まなあかんからな」
「あっ、ショ、ショッピ！A先輩手伝います！！」
手伝いをしないと言うことは勉強をする時間が伸びるということ。あまり成績の宜しくないらしいチーノはトントンに引き摺られ叫び声を上げている。
「頑張れチーノくん」
「いってら」
それを助ける事はせず手を振って見送るとまたしても服を引かれる感覚。
「チーノの代わりに手伝ったるわ。俺は大体終わってるし」
「ありがとうロボロくん」
「別に2人でもできるからいいっすよロボロさん」
折角手伝いをもうし出てくれたのに何を言っているんだコイツ
思わず口に出そうになった言葉を飲み込む。だが、チーノを誘おうとしたのにロボロは要らないというのはただ単に先輩の手を煩わせない為なのかとも思ったがショッピはそういうタイプの子ではないなと直ぐに考え直す。
2人はあまり仲良くないのか？
しかし休憩中や先程の食事中は楽しそうに談笑していた。わからない。分からないことは悩むのをやめようと思考放棄する事にした。
「折角だし手伝って貰おうよ。その方が早く終わるし」
「せやぞ！早く終わらせた方がええやん」
「ま、しゃーないっすわ。やりましょ」
もう少し何か言われるのかと思えば案外あっさりとしている彼にさらに訳が分からなくなってしまった。
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美桜(プロフ) - こねまるさん» コメントありがとうございます。好みと言っていただけてとても感激です…！更新頻度が少し落ちていますが最後まで走り抜けたいと思ってるのでこれからもよろしくお願い致します。 (2021年2月11日 10時) (
レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
こねまる(プロフ) - 全てが好みすぎてやばいです…もう何回も読み返してます…!!この作品とっても大好きです! 無理せず更新頑張ってください!!! (2021年2月11日 1時) (レス) id: 02de4baf3e (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - アルみかんさん» 100票目ありがとうございます。そう言っていただけて嬉しいです！これからも精進していきますのでよろしくお願いいたします。 (2021年1月13日 20時) (レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
アルみかん(プロフ) - 100票目押させて頂きありがとうございます！これからもついて行きます！ (2021年1月12日 23時) (レス) id: 3b84e69a91 (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - なコさん» コメントありがとうございます。題の乙ゲー感に気づいていただけて嬉しいです。そして、名前のご指摘ありがとうございます。私が気づけた範囲で修正させて頂きましたのでまだありましたら教えていただけると幸いです。これからもよろしくお願い致します。 (2021年1月5日 18時) (レス) id: 370c9193fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美桜 | 作成日時：2020年12月16日 18時
