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iw side
ふっかはそこから驚異の回復力を見せた。
術後しばらくは苦しそうにしていたこともあったが、そのうち早く退院したいと駄々をこねるようになって、みんなで呆れたほどだった。
そして、退院後は普通に大学生活を満喫出来るくらいには健康な体を手に入れたようだった。
fk「ね、あの時何で来てくれたの？」
ru「あのままじゃ深澤さんが死んじゃうような気がしたから」
fk「怖っ」
ラウールくんが語ったあの時の顛末は、やっぱり向井さんの話と一致しているところが多くて、何だか不思議な気持ちになった。
ふっかの方は、目を覚ますまでのことはもうぼんやりとしか覚えていないと言ったから、結局その説が正しいとは言い切れなかったけれど、それでも、このことを通じて9人の間にさらなる連帯感が生まれたのは事実だった。
ru「じゃあ、この説が本当に正しいのか、次何かのタイミングで実験してみる？」
「やめろよ、洒落になんねぇ」
ru「ごめんごめん、冗談だよ。…でも、これから皆転機ラッシュでしょ？一体どうなるんだろうね」
その問いかけは特定の誰かに向けたものではなかったが、皆の視線は自然と、次に転機を迎えるべき向井さんに集まった。
kj「え、俺？」
sk「そりゃ、順当に行けばそうでしょ。就活進んでんの？」
佐久間さんが聞くが、当の本人は未だ進路に迷っているようだった。
kj「うーん、ちょっと考えてることはあんねんけど、中々踏ん切りがつかへんのよ」
そして、それを誰よりも心配しているのが、向こうの世界で彼に救われたらしい目黒さんだ。
彼だけは詳しい事情を知っているのか、言うべきか言わざるべきかと向井さんの方をうかがっている。
しかし、何か言いかけた目黒さんを目で制した向井さんは、またしても意味深な言葉を紡いだ。
kj「まあ、それは後のお楽しみいうことで。あ、ラウールくん、もしかしたら、実験、何年か越しで出来るかもわからんで」
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。大好きだなんて、嬉しいお言葉…すごく元気が出ます。私自身この後どうなるかわかっていないのですが（笑）、9人の行く末を最後まで見届けて頂ければ幸いです。 (2020年7月4日 20時) (
レス) id: 593619ab54 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - こんにちわ。いつも更新を楽しみに待ってるただのファンです。まさかの不穏な空気にめちゃくちゃドキドキしてます。こんな引き込まれるお話を書けるなんて凄いです。大好きです。どうかみんなが幸せになれますように、と願いながらこれからもお話楽しみにしてます！ (2020年7月3日 20時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月26日 3時
