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sk side
この世界に戻ってきてから、俺はまた昔のように何不自由なく踊れるのが嬉しくて、毎日練習に精を出していた。
そんなある日のこと。
いつも通りスタジオでの練習を終えた俺は、チェックしていた漫画を買うため、近所にあるショッピングモールにやって来た。
お目当てはすぐに見つかり、気分は上々。
せっかく来たついでだし、久々にゲーセンにも寄って行こうかなと思い立ち、ピコピコと楽しげな音のなるそこへ飛び込んでいく。
すると、ワイワイと楽しそうな学生らしき集団の中に、見覚えのある顔があった。
「ねぇ、宮舘…くん？だよね？」
俺の声にふと顔を上げたところを見るに、決して人違いではないと思う。
しかし、向こうの世界であんな落ち着きっぷりを見せていた彼が、まさか年下だとは想像もしていなかった。
向こうでは私服しか見ていなかったから、ほんの少しだけ着崩したブレザー姿になんとも言えない違和感を覚える。
しかし友人らのいる手前、明らかに年上の俺が彼にさん付けをするのも不自然に思えて、少し迷った末に君付けで呼んでみる。
『涼太、知り合い？』
dt「あーっと、あの、昔住んでた家の近所のお兄さん。たまに遊んでもらってたんだよね」
『へぇ』
後先考えずに声をかけてしまってまずかったかな、なんて思ったが、宮舘さんが出まかせを言って誤魔化してくれた。
ホッとするのと同時に、よくそんな嘘が咄嗟に出てくるよなぁなんて感心してしまう。
dt「…ちょっとみんな先次のゲーム決めてて。すぐ戻るから」
『おっけー』
しかし次の瞬間、彼はそう友人達に断ると、焦ったように俺の腕を引いて歩き出したのだった。
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。そこまで言って頂けるとは…今心臓がものすごくバクバク鳴ってます！笑 引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月10日 20時) (
レス) id: ebf6dbcbb7 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当にこのお話が面白くて、書籍化して手元に置いておきたいくらい大好きです。毎日更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 22時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月3日 0時
