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fk side
iw「その櫻井先生って人は、信頼できる人なのか」
ab「うん、その点は保証する」
mg「けど、その場合、転院するってこと？」
ab「そうなるね。岩本さんとしては深澤さんの側にずっといたいのかもしれないけど、それも一時のことだから…」
iw「わかってる。それで少しでも生きられる可能性が高まるなら、俺はそうして欲しい。それに、いつでも俺の方から会いに行くし」
そうだよね、照はそう言うと思ってた。
照に会いづらくなることを除けば、確かに阿部さんの提案は魅力的だ。でも…
「なんか今の先生に申し訳ない気がするな。俺のためにすごく頑張ってくれてたのに」
唯一の気がかりはそこだった。
しかし、俺が漏らした言葉に答えるように、阿部さんは俺の肩を抱いてこう言った。
ab「大丈夫、今時セカンドオピニオンやら転院やらは珍しくないよ。よりよく生きるためだ。
ちなみに、紹介状をもらうときは転居のためって言えば角も立たないから心配しないで」
mg「そこまで考えてるとは…深澤さん、これはもう逃げられないっすよ」
iw「だな」
2人の後押しもあって、その方向で頑張ってみるということで、俺の話は一旦ケリがつくこととなった。
iw「そういえば、阿部さんの方はどうなの？お兄さんの様子とか」
今度は照が切り出す。
そう、その話を聞かなければいけない。
照はあくまで何気なくを装ったけれど、ここの展開如何によっては、今度は照の方が死んでしまうのだから。
しかし、阿部さんの答えはあまり思わしくなかった。
ab「それが…戻ってきた時点で既に引きこもってた。俺も事あるごとに声をかけるように頑張ってるけど、今のところ音沙汰なしで…道のりは長そうだよ」
mg「うーん、何かの起爆剤が欲しいっすね」
「ちょっと目黒さん、あんまり危ないことしちゃダメだからね？」
皆で頭を悩ませるものの、これに関しては向こうの世界にいた時と同じく、あまり新たな案も浮かんでこなかった。
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。そこまで言って頂けるとは…今心臓がものすごくバクバク鳴ってます！笑 引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月10日 20時) (
レス) id: ebf6dbcbb7 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当にこのお話が面白くて、書籍化して手元に置いておきたいくらい大好きです。毎日更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 22時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月3日 0時
