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fk side
(ああ、それはあり得るかもしれない…)
阿部さんの言葉に本来は驚くべきところなのだろうが、俺は妙に合点がいってしまった。
この街随一の商店街で肉屋を営む彼女は、気さくだが少々おしゃべりでお節介な人だった。
昔からこの土地に住んでいた俺の両親とも旧知の仲で、誘拐事件の時は率先して俺を探し回ってくれたと聞いているし、その後も俺にずっと目をかけてくれていた。
お使いに行くたび「イケメン君にはサービス」なんて言って、おまけでコロッケをつけてくれたりもした。
しかし、あれは別に俺だからという訳ではなく、単純にイケメンに弱いだけだったのだろうか。
…なんて、そういう言い方をすると、まるで俺自身をイケメンと言っているみたいであれだけれど。
まあそれは置いておいて、まさか彼女が「仲間」まで繋いでくれるとは…
mg「ねぇ酷くない？阿部さん、高校生の俺に色目使わせたんっすよ？！」
ab「まあまあ、おかげで2人が見つかったんだから、大目に見てよ」
mg「俺やっぱこの人嫌い…」
ab「とか言って、本当は満更でもないくせに」
mg「うわ、うっざ」
すっかり仲良くなって、お互いに笑いながら毒舌をかます2人。
同じような言葉の応酬でも、向こうの世界にいた時とは全然違う。
かつてのバチバチ、ピリピリとした空気はもはや微塵も感じられず、互いに互いを信頼しているのがわかる。
その様子に、俺も照もなんとなく安心感を覚え、つられて笑った。
しかし、次に発せられた阿部さんの言葉が、一気に俺の気分を引き戻した。
ab「で、再発がわかるのはいつなの？」
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。そこまで言って頂けるとは…今心臓がものすごくバクバク鳴ってます！笑 引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月10日 20時) (
レス) id: ebf6dbcbb7 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当にこのお話が面白くて、書籍化して手元に置いておきたいくらい大好きです。毎日更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 22時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月3日 0時
