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fk side
サークルというのは、新歓で先輩に乗せられるままに2人で入ったテニサー。
テニサーといっても主はイベントや飲み会という緩いところで、練習にもみんなその時々でいたりいなかったり。
テニス経験者や実力者もほぼ皆無だった。
その緩さは確かに居心地が良かったけれど、困るのはガチで汗を流したい時。
照も俺もそれなりに運動は得意な方だったから、練習を重ねるうち、サークル内には次第に相手になる人が居なくなった。
だからいつしか、そういう気分の時はお互いにお互いを指名して戦うのが恒例になっていった。
ちなみに、俺と照だと照の方がちょっとだけ上手くて、俺の勝率は4割くらい。
悔しかったけれど、その分、照と対戦している時だけは何もかも忘れて一球に集中出来るような気がして、俺はその時間が結構好きだったりした。
俺にとって、このサークルでの出来事が、照と過ごした大学生活の大事な思い出の一つだったのだ。
『あれ、ふっか久々じゃない？照も』
サークルに出向くと、早速同期にそう声をかけられ、片手をあげて返す。
「うん、今日は記念すべき照との第37戦」
iw「よくそんなの覚えてんな…てかなんの記念だよ、超キリ悪いし」
「だからー、細かいこと気にしちゃダメ！」
もうやる事はないと思っていた真剣勝負がもう一度出来ることに、胸が高鳴る。
「今日は絶対勝つ！」
iw「っしゃ、かかってこい！」
いつの間にか集まっていたギャラリーに少し緊張しつつ、俺は高々とボールを投げ上げた。
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。そこまで言って頂けるとは…今心臓がものすごくバクバク鳴ってます！笑 引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月10日 20時) (
レス) id: ebf6dbcbb7 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当にこのお話が面白くて、書籍化して手元に置いておきたいくらい大好きです。毎日更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 22時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月3日 0時
