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ab side
mg「そっちはどうだった？」
「空気はすでに最悪だね」
mg「げっ…あ、ちなみにこっちも姉ちゃんはダメだった」
「お互い辛いな」
mg「まあこればっかりはしょうがねぇよ…」
運ばれてきたコーヒーを飲みながら、とりあえずの状況報告。
しかし、ある種の気まずさからか、お互いそれ以上のことは言わなかったし、聞かなかった。
側から見たら、俺たち2人は兄弟か親戚にでも見えるのだろうか。まさか、死後の世界で出会った人間が作戦会議をしているなどとは思うまい。
mg「にしても、こんな近くにいたんだね」
「ね」
mg「お兄さんの件さ、俺に出来ることがあったら協力するから」
「…ありがと」
その言葉の裏に強い決意を感じて、複雑な気分になる。
お姉さんを2度も失ってなお、こんな風に言い切れる彼の強さが羨ましかった。
mg「で、とりあえず皆を探さないとだけど… 俺皆がどこにいるんだかさっぱりで、こっからどう動いていいのか」
そう言ってウンウンと唸る目黒さん。
mg「阿部さんなんか思いつかない？」
そう問いかけられるが、いくら思い返してみても、他の誰かが地名を発していた記憶はなかった。
mg「はぁ…早速手詰まりか…ここまでは調子良かったんだけどな」
目黒さんも、俺の反応を見て策がないのを悟ったのか、悔しそうに頭をガシガシと掻いている。
「うーん、直接会いには行けなくても、せめて連絡がつけば…」
mg「それだ！」
しかし、しばらくの沈黙の後俺がボソッと呟いた言葉に、彼は何やら思いついたらしい。
mg「SNSのアカウントだよ。何で気がつかなかったんだろ…」
その時には、彼の目は再びギラつきを取り戻していた。
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。そこまで言って頂けるとは…今心臓がものすごくバクバク鳴ってます！笑 引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月10日 20時) (
レス) id: ebf6dbcbb7 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当にこのお話が面白くて、書籍化して手元に置いておきたいくらい大好きです。毎日更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 22時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月3日 0時
