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fk side
佐久間さんが突然立ち上がったから、渡辺さんも宮舘さんも一瞬驚いたように目を見開いた。
俺も、彼がさっきみたいに取り乱すものだと思い込んで、止めに行こうと腰を浮かせた。もちろん2人も歌うのをやめようとする。
しかし、何故かラウールくんがそれを目で制した。
そして佐久間さんは、そんな俺たちの動きなど全く見えていないかのように、音に身を任せて踊り出す。
(こっちにも感覚派が…)
最初に頭に浮かんだのはそんなアホな感想だったが、それでもいつしか俺の目は佐久間さんに釘付けになった。
2人の力強い歌に佐久間さんのダンスが持つパワーが合わさって、何だか心にぐっとくる。柄にもなく涙を流してしまいそうだ。
ここにやってきた時にはあんなに暗くて、表情を失ったようだった佐久間さんが、こんな風に踊る人だったなんて…
多分こちらが本来の彼なのだと理解はするものの、俺の知っている彼とはまるで別人のようなその姿になんだか圧倒されてしまう。
それは他のみんなも違わずだった。
曲が終わって一間の静寂の後、俺たちは大きな拍手を2人…いや、3人に向けた。
sk「…え？あれ？」
途端にキョロキョロと周りを見回す佐久間さん。
sk「…俺、もしかして今踊ってた？」
iw「…え、まさか無意識？」
sk「うん、頭の中でイメージしてるだけかと…」
kj「思いっきり体動いてんで」
sk「えぇ…マジで」
状況を把握して苦笑いする彼に、照と向井さんがすかさずツッコむ。
iw「でも、凄かったよ佐久間さん。ダンスやってたの？」
sk「まあ、一応…ダンサー目指してたので」
mg「すげぇ…」
みんなに囲まれ質問責めに遭いながら、佐久間さんは何かを考えるように目線を揺らしていた。
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わかめ(プロフ) - chacoさん» コメントありがとうございます。そこまで言って頂けるとは…今心臓がものすごくバクバク鳴ってます！笑 引き続き楽しんでいただけたら嬉しいです。 (2020年6月10日 20時) (
レス) id: ebf6dbcbb7 (このIDを非表示/違反報告)
chaco(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。本当にこのお話が面白くて、書籍化して手元に置いておきたいくらい大好きです。毎日更新楽しみにしてます。これからも頑張ってください！ (2020年6月9日 22時) (レス) id: c6e12b87e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2020年6月3日 0時
