死後の世界で出会った僕たちは (ページ1)

今日:6 hit、昨日:23 hit、合計:404,471 hit

プロローグページ1

ru side

『お前うざいんだよ』
『ちょっと顔がいいからって調子乗りやがって』
『黙ってないで何とか言えよ』

昼休み、クラスの中心のグループに呼び出された僕を待っていたのは、罵詈雑言と暴力の嵐だった。

(ああ、またか…)

高校に入学して早一年。

冬休みを終えた頃からこの数ヶ月間、僕はクラスでいわゆるいじめに遭っていた。
最初はシカトだったり、持ち物を隠されたりなどという陰湿なものが中心だったが、次第にエスカレートし、今では直接罵倒されたり暴力を振るわれたりするまでに発展した。

何がきっかけだったかなんてもう忘れてしまったけれど、多分ほんの些細なことだろう。
ストレス発散のために、何となく目についた奴をターゲットにする。高校生のいじめにはよくある話だ。

そこから、楽しかった僕の高校生活は一変した。

先生にも親にも相談出来ず、最初は辛くて隠れて泣いてばかりいた。
でも、いじめが長引くにつれ、もはやこの状況にも慣れてしまった。いちいち悲しむだけ無駄だと悟って、心を無にして耐えることを覚えてしまったのだ。

卒業さえしてしまえば、二度と彼らと会うこともない。僕は心と体の痛みに気づかないフリをしながら、ただひたすらその時を待っていた。

でも、運命の日は、卒業よりずっと前に訪れたのだ。