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「…そっか」
励ますでも応援する訳でもなく、ただ受け止めるA。
その声は、綿のように軽くて、少しの風で飛んでしまいそうなほど微かに聞こえた。
「…ごめん、今のお前にこんな話してもあまり良い気はしないよな。忘れてくれ」
「君は……相澤は、凄いよ」
相澤の言葉に間髪入れずに差し込まれたその言葉に、目を見開く。
「…君は、凄いから、捕縛布の上達…早い、から、凄い」
だから、自信を持って欲しい、と。
勿論これは、Aの心からの言葉だ。嘘なんかはついていない。脳の中身をそのまま垂れ流しているのだから。
普段ならここまで言うことは無いだろう。そもそもAはあまり人を褒めないし評価しない。
そんなAが紡いだ言葉に、相澤は驚きで何も声が出せなくなった。
「……え」
そんな中、また口を開くA。
「…ん、それに、君は……」
そこまで言って、言葉を止めるA。
流石に続きが気になり、君は、その次は何だと相澤は聞こうとした。そのときだった。
ガコンッ！とものすごい音が相澤の携帯から響いた。相澤の方は何もしていないので、この音はAの携帯から入った音ということになる。
つまり、Aの方で何かがあった。
「…A、おいA、何かあったのか？」
そう問うても、返事は無い。
焦りが募る。
もしAの身に何かが起こったとすれば、と良くない方向に思考が傾いてしまう。
冷や汗が首筋を流れる。
しかし、よく耳を傾けてみると、微かな息遣いが聞こえてくる。
もっと良く聞いてみると、すぅすぅという寝息がほんの微かに聞こえることに気づく。
寝落ちしただけだった。寝落ちして携帯を落としただけだった。
それに気づいた相澤は一瞬固まったあと、盛大にため息をついた。
人騒がせな奴だ、と満更でもなさそうな顔で呟く。白雲がやけに世話を焼きたがる気持ちも分からなくはないなと思った。しかしそれだと白雲に構われている自分も人騒がせなやつに分類されてることになる、と秒で前言撤回。
考えている間にも、Aの規則正しい寝息が聞こえてくる。それは、ちゃんとAがそこにいる証明にもなった。
再びため息をつき、同時に安心感でドッと眠気が押し寄せてくるのが分かった。
「…おやすみ」
空気に溶けそうなほど微かな声で、相澤はそう呟いた。
それが言われた本人に届くことはないけれど、相澤は満足そうにしている。
──────────
暗い。
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消しゴム頭(イレイザー) - 本当にまたもやお久しぶりです!!しろのねさんは去年だったんですね!私はもうすぐ新生活!です!不安でしょうがない!更新ありがとうございます！悲しい、辛い！！！( >д<)先生、直接弄るって、、むごすぎる、！電話はとっても尊かった!悪夢は早く覚めてあげてくれっ(泣) (3月28日 17時) (
レス) @page7 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
しろのね(プロフ) - 消しゴム頭(イレイザー)さん» お久しぶりです〜！受験本当にお疲れ様でした！！自分は去年だったので、もう受験から1年経つのかとビックリしてます…AFOには蝶よりも花よりも丁重に育てて欲しいものですね…… (1月22日 0時) (レス) id: 820952e0de (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム頭(イレイザー) - お久しぶりですっ！！たくさん更新しててくれて今一気に読みました！本当はもっと早く読みたかったんですけど、入試で忙しくて…。でも多分受かりましたよ！多分！！悲しい場面に入ってますね泣いちゃう。本当に、先生やめてくれ…！誘拐するなら優しく育ててよ！ (1月21日 1時) (レス) @page3 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろの | 作成日時：2024年1月16日 22時
