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そこにいるだけでいい、と言われてもやはり心配は募るもので。どうすればいいかと悩む相澤。
いつも飄々としていて、何事にも動じず、いざという時頼りになる。そんなAがここまで弱っているのは初めて見た。だからこそどうしていいのか分からない。
悩む。相手が大切だからこそ頭をフル回転させて精一杯考えた。
そこで、思いつく。
「……A、職場体験、何やったんだ…？」
──話を転換させて、気を逸らさせる。
全く別のことを考えれば、少しは気分が楽になるかもしれない、という策だった。
少々不安な点もあるが、これ以外にマシなものが思いつかなかった。
「……え…」
急な話の転換に、流石のAも動揺する。でも、問われたからには答えなければという強迫観念が先行し、考える前に口を開いた。
「……オール、マイト…と、戦った」
頭が動いていないため、傍から聞いたらとんでもない出来事を口にする。
あながち間違ってはいないのだが、あのオールマイトと戦ったと言うと語弊が産まれそうだ。
「…え、戦った？オールマイトと？」
と相澤もまさかの返答に驚く。
しかしよくよく考えてみたらガチ戦闘などありえない訳で、戦闘訓練かその辺だろうと目星をつける。今のAがまともな状態であればこのような発言はしないことは相澤でも分かる。だからこその誤爆発言なのだろうなと分かれば、そこまで驚く発言でもない。
また、Aがゆっくりと言葉を紡ぐ。
「ん……コス、チューム、が…散らばって、話した」
接続語も文法も無いため、流石の相澤でも理解できない文章が誕生する。
戦ったことによりコスチュームが散乱したことと、オールマイトと会話したことがごっちゃになってしまっているのだ。
「……そうか」
詮索してもまともな答えは返ってこないだろう、とただその言葉を受け止めることにした相澤。
会話を続けると、なんとかAの話し方は段々と流暢に戻っていっているのが分かる。この気を逸らさせる作戦は見事項を生しているようだった。ホッと息を着く。
ただ、まだまだいつも通りとは程遠い。ここからどうしようかと再び頭を捻った。
すると、Aが自発的に口を開いた。
「相澤、は、何した…？」
まさか自分のことを聞かれるとは思っていなかった相澤は一瞬たじろぐ。
自発的に会話できるまでに回復したと分かり安心する気持ちと、興味を持ってもらっていると分かり嬉しい気持ちが、胸の中に広がった。
「……あー、俺は…」
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消しゴム頭(イレイザー) - 本当にまたもやお久しぶりです!!しろのねさんは去年だったんですね!私はもうすぐ新生活!です!不安でしょうがない!更新ありがとうございます！悲しい、辛い！！！( >д<)先生、直接弄るって、、むごすぎる、！電話はとっても尊かった!悪夢は早く覚めてあげてくれっ(泣) (3月28日 17時) (
レス) @page7 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
しろのね(プロフ) - 消しゴム頭(イレイザー)さん» お久しぶりです〜！受験本当にお疲れ様でした！！自分は去年だったので、もう受験から1年経つのかとビックリしてます…AFOには蝶よりも花よりも丁重に育てて欲しいものですね…… (1月22日 0時) (レス) id: 820952e0de (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム頭(イレイザー) - お久しぶりですっ！！たくさん更新しててくれて今一気に読みました！本当はもっと早く読みたかったんですけど、入試で忙しくて…。でも多分受かりましたよ！多分！！悲しい場面に入ってますね泣いちゃう。本当に、先生やめてくれ…！誘拐するなら優しく育ててよ！ (1月21日 1時) (レス) @page3 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろの | 作成日時：2024年1月16日 22時
