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暗かった。
「ぅ、あ"ぁ」
光も音もないこの空間では、気を紛らわすことも出来ない。段々と、段々と闇に飲まれていく。
ただ電気をつければ緩和する話。それすら出来ないほどに、あの恐怖が頭を埋めつくしている。
「………」
時計の音すらも、闇の中に溶けていく。
このままじゃ、このままじゃ駄目だ。
何とかしなければ、ともがく。
上手く回らない頭で考える。
そのとき、脳内に浮かんできたのは、白雲の声だった。
───連絡先も交換してるし、暇なときに通話しよーぜ！
通話。
誰かの声を聞けば、少しはマシになるだろうか。
今までもこういうことはあった。何度も闇に飲まれそうになった。
でもそのときは1人で抑えることが出来る程度だった。抑えられていた。
いや、抑えていたからこそ、今回その抑えていた分が溢れてきたのだろう。
頼れる人がいなかった。弱音を吐ける人がいなかった。
1番親しかったホークスにも、決して弱音は吐かないようにしていた。ホークスにとって目標となる頼れる人物であれと命令されていたからだ。
だからこそ、友達という対等な関係はAからすればとても新鮮なものだ。
そして今は、垂らされた1本の蜘蛛の糸でもある。
震える手で携帯電話を取る。
立ち上がることが出来ないため、手の届く範囲に携帯があって良かった。
そのまま連絡先一覧を見るが、目の前が霞んで上手く文字が読めない。そもそも、3人の友達の内誰に連絡すべきなのだろうか、それも分からない。
ただ、それを解明できるだけの思考力をAは今は持ち合わせていない。
仕方がないので、一番新しく追加したであろう連絡先を押す。
プルルル、と無機質な機械音が空虚な部屋に鳴り響いた。
鼓動が止まらなかった。恐怖が、恐怖が、頭の中を埋めつくしている。
数秒程度で、通話が繋がった音が聞こえた。
自分の記憶が合っていれば、この人は
「……もしもし、A…？」
「……あい、ざわ…」
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消しゴム頭(イレイザー) - 本当にまたもやお久しぶりです!!しろのねさんは去年だったんですね!私はもうすぐ新生活!です!不安でしょうがない!更新ありがとうございます！悲しい、辛い！！！( >д<)先生、直接弄るって、、むごすぎる、！電話はとっても尊かった!悪夢は早く覚めてあげてくれっ(泣) (3月28日 17時) (
レス) @page7 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
しろのね(プロフ) - 消しゴム頭(イレイザー)さん» お久しぶりです〜！受験本当にお疲れ様でした！！自分は去年だったので、もう受験から1年経つのかとビックリしてます…AFOには蝶よりも花よりも丁重に育てて欲しいものですね…… (1月22日 0時) (レス) id: 820952e0de (このIDを非表示/違反報告)
消しゴム頭(イレイザー) - お久しぶりですっ！！たくさん更新しててくれて今一気に読みました！本当はもっと早く読みたかったんですけど、入試で忙しくて…。でも多分受かりましたよ！多分！！悲しい場面に入ってますね泣いちゃう。本当に、先生やめてくれ…！誘拐するなら優しく育ててよ！ (1月21日 1時) (レス) @page3 id: 15065c9ce2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろの | 作成日時：2024年1月16日 22時
