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『お待たせしました』
頼んだショートケーキとコーヒーはすぐにテーブルに運ばれて、
楽しみにしていたはずなのに
さっきの出来事が邪魔をする。
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あの人は、ただ似ていただけ？
それとも本当に神ちゃん、？
どうしよう。
もし男装しているのがバレたら...
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色々な考えが過ぎって、不安が募る。
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気づいたらケーキも食べ終わっていて
最後に飲んだコーヒーの味は、とても苦く感じた。
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翌日＿
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昨日はお店を出た後早く帰ったけど、夜はなかなか寝れなくて。
授業も、全然頭に入ってこなかった。
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「....、...い.、おーい！A！」
「いっ！」
どうやら重岡に呼ばれていたらしく、強めのデコピンをされた。
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「どうしたん？大丈夫か？」
「大丈夫、ありがとう」
そう言ってもまだ心配そうに顔を覗き込む重岡に、何で私を呼んだのか聞く。
「ああ、神ちゃんが呼んでんで」
そうやった、と思い出したように教室のドアを見る重岡
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「え、」
私も重岡が見ている方向に顔を向けると
そこには神ちゃんが立っていて
ふと、目が合うと
気まずそうに顔を逸らした。
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作者名：ねぇと | 作成日時：2021年4月28日 19時
