あなたの好きなところ#S.Daiki

30.もたもたしてると ページ30

ー重岡 Side







逃げるように(正しくは逃げた)学校へ来た俺。





重岡
『…ﾊｧ…ﾊｧ…セーフ…!!!』






藤井
『なにがセーフやねん』






重岡
『流星っ、なにしとんねん、玄関で』








まさかこいつもギリギリか？







藤井
『Aの体調は？』




重岡
『あー…だいぶよくなった!!!


明日には来れると思うけど!!!』







藤井
『俺、シゲにずっと言いたいことあったから


言いにきた』





重岡
『へ……？』








嫌な予感すんねんけど。





まさか…









藤井
『わかってると思うけど


俺、Aのこと好きやから』









重岡
『…お、おう。』








藤井
『今まではAのために

ええ友達でおったけど



これ以上もたもたしてんなら
俺が奪いにいくから。』







重岡
『奪う…!?』









頭の中はパニック。






重岡
『…告白するつもりなん？』






藤井
『おん、明日にでもしようかなって』






重岡
『明日!?本気なん!?』







藤井
『おん。


どんな結果でも、シゲがなんもしないなら
俺は諦めずに絶対奪いにいく。


覚悟しといてな』







重岡
『あ…………』








流星はかっこよく去っていった。

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