あなたの好きなところ#S.Daiki

17.始まりの日 ページ17

いつものように学校に来て





眠気と戦いながら
授業受けて







『こら、寝ないの』




藤井
『……ふぁい(はい)』









でもいつもと違うのは


これから。







重岡
『俺、終わったで！！！』





ドアを勢いよく開けて叫ぶシゲだけど







担任
『まだ終わってへんねんこっち笑


ほら、しっ、しっ』






重岡
『ちぇっ!!!!』







ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ


ﾄﾞﾝｯ!!!









藤井
『おもろいな、シゲは』





『ただ馬鹿なだけでしょ…あれは』








呆れかえる私を見て




微笑む流星







『なに？』





藤井
『…好きなん、だだ漏れやなぁって』






『なっ…//』









だだ漏れなんて


…恥ずかしすぎるじゃん。









ましてやこれから1週間


一緒に過ごさないといけないのに。








意識しすぎたらどうすんのよ。









ふと後方のドアを見れば




廊下でぴょんぴょん飛び跳ねて
私に手を振り続けてるシゲ。









『…もう可愛すぎだから』







ほら、やり過ぎて疲れてしまってる。







藤井
『ガキやなぁ〜』





あなたもなかなかだけどね？
流星くん。

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