無鉄砲ボーイ２

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小瀧side

隣を見れば目をキラキラさせて空を見てる。

ほんま同い年に見えへんよ。

そこが可愛いんやけどな。

赤「すげぇ…！」

花火に夢中で全然俺に気づいてくれない。

それが悔しかったからちょっといじわるしてやる。

桃「大毅」

赤「ん…？！」

振り向いた瞬間キスしてやった。

と同時に最後の花火があがった。

ナイスタイミング。

少女漫画にありそうなやつな。

そっと顔を離すと、真っ赤になって俺を見ている。

そういう顔。

めっちゃ好きやねんな。

ほんまに可愛くて仕方ない。

やから優しく抱きよせた。

周りには誰もおらんし俺らだけ。

俺だけがこいつのこと見てるんやな。

ってどんだけ好きやねん。

あんな苦手やったのに今じゃベタ惚れや。

桃「好きやで」

言葉にしなきゃ伝わらんからちゃんと伝えた。

もう俺にしかこいつのこと守れんからな。

桃「大毅は？」

赤「…き」

桃「ん？全然聞こえへん」

赤「…好きって」

桃「なんて？」

好きな人いじめたなんねん。

仕方ないやろ？

桃「こっち見て」

そういえばゆっくり顔をあげる。

もう真っ赤で涙目なってるもうた。

桃「…可愛すぎやから」

頭を撫でれば恥ずかしそうに目を伏せた。

赤「もうあかん…」

うつむきながら俺の腹に顔をうずめてくる。

赤「…心臓はちきれる」

のわりに抱きついてきてるけどな。

桃「好きすぎてどうにかなりそう？」

そう聞いてみれば小さく頷いた。

桃「俺もやで」

俺も大好きってこと伝わってほしいねん。

少し抵抗してる大毅を膝の上にのせて後ろから抱きしめた。

今日くらい甘くなってもええやろ？

かっこつけさせてな。

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