何万回だって「君が好き」2 (ページ4)

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赤×桃ページ4

俺はそのあとも教室にいた。

どうしたらいいんか分からない。

でも、神ちゃんの言うとおりやと思う。

望のためって思ってとった行動が、望を傷つけてるかもしれない。

せやけどさ、俺やって辛いんやって。

もっと早く望のことを好きになってれば、今隣におったのは俺かもしれへんって

そういう最低なこと思ってしまうんや。

青「…ほんま最低や」

気づいたら頬が濡れていた。

俺なんかが泣く資格ないで。

そう思っても止まらなかった。

俺が伝えることで、望のことも、しげのことも傷つけてしまう。

そんなん俺も耐えられへんよ。

どうしたらいいん。

立ち上がって教室を出ようとしたとき。

桃「流…星」

最悪や。このタイミングで。

桃「なんで泣いてるん…」

涙を強引にぬぐって、教室を出ようとしたけど、それは望によって止められた。

桃「待ってや！なぁ俺なんかした？したんなら言うてや！あからさまに避けられたらきついんやけど…」

ほらな、望のこと傷つけてしまってる。

桃「なんかしたなら謝るから」

青「望は悪ないよ。全部俺のせいやから」

桃「…どういうこと？」

青「…言えへん。言ったら望もしげも傷つける」

桃「しげ…？なんでしげが出てくんねん」

青「もうほっといてや」

桃「ほっとけるわけないやろ。流星は大事な友達なんやぞ。もっと頼ってや！」

頼る、とかさ、そんなんできるんやったら頼りたいよ。

やけどもう…望を友達として見られへんねん。