何万回だって「君が好き」2 (ページ20)

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赤×桃ページ20

流星side

望が出ていってから、しばらく俺は泣きまくった。

これでもかってくらい溢れる涙。

こんな辛いんやな、振られるのって。

それでも諦めへんかった望は強いわ。

青「…好きやったで……」

でもこの瞬間でもう終わりや。

諦める。前に進む。

そう決めて、俺は教室へ戻った。

小瀧side

教室へ戻ると、しげがとんできた。

桃「…そんな悲しそうな顔せんといてや」

赤「小瀧…」

しげは俺に抱きついた。

１日にどんだけ抱きついてんねんって思うけど、結局それが嬉しくて俺も抱きしめかえす。

赤「…大好きやで」

桃「…知ってるわ」

赤「小瀧は…？」

桃「…言わせんといて。分かってるくせに」

しげは頬に笑窪をつくって笑った。

桃「流星のためにも、絶対しげのこと離さんから。」

赤「…俺もやし」

緑「なぁ、いい加減離れへん？笑

ほら、流星見てるで」

桃「え？」

ドアの方を見ると流星がたっていた。

青「神ちゃぁぁぁぁぁん」

緑「はいはい笑」

青「外でやれや～！」

緑「そうだそうだ～！」

俺たちは顔を見合わせて笑った。

諦めるのに時間はかかるかもしれへんけど、流星ならきっと大丈夫。

なんでか分からんけどそう思えた。

青「しげ」

赤「ん？」

青「望のこと、絶対離すなよ？」

赤「あったりまえやー！」

結果的には流星のこともしげのことも神ちゃんのことも傷つけてしまったかもしれない。

でも、俺は後悔してない。

ほんとに好きな奴と幸せになった方が人生楽しいやろ？

流星、俺はお前の幸せ、ずっと願っとるで。