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赤×桃 ページ21

桃「俺…しげに会ったんや」

青「うん」

桃「けど…しげは会いたくなかったんやってさ…」

そのときのことが鮮明に蘇る。
と同時に、俺の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。

桃「あいつな…俺のことな…」

声がつまって言えない。

緑「ゆっくりでええよ」

あのときのしげを思い出して、また涙が溢れる。

桃「…嫌いって…言ってたんや」

頭ではその意味を理解してるはずやのに、

認めたくなくて、また二人で笑いあえるって信じていたくて、

その思いがまた俺を苦しめた。

桃「付き合ってる人…いるんやってさ…もう…終わりや」

青「望…」

桃「…会いたい…しげに会いたい…また話したい…。

なぁ、流星…俺のなにがあかんかったん…?

神ちゃん…俺じゃしげのこと幸せにできひんの…?

分からんよ…教えてや…」


もう出てしまった涙は止まらなくて、ひたすらに泣いていた。


泣いても泣いても足りなくて、今さらしげが戻ってくるわけやないのに、しげに届いてほしいとか思ってしまう。

しげには俺なんかより大切なひとがおるのに。

赤×桃→←赤×桃



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作品ジャンル:恋愛
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作者名:・み・ | 作成日時:2019年5月22日 12時

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