恋涙…#小瀧

恋涙……22 ページ22

私の脳内はパニックを通り越して


真っ白。



望に伝えないわけにいかない。

誤魔化せやしない。





病室に戻ると




小瀧
「大丈夫なんか、A？」




「…………どうしよう」




小瀧
「……え？」




「…………望…私のお腹の中に…


…その…あの…ね、、」




小瀧
「……まさか…子供…できてた？」








全てを悟った望。


でも怖くて顔を見れない。






「……わかんない…どうしたらいいか…」





小瀧
「…………そんなの決まっとるやん」




「……？」




小瀧
「……絶対産んでや。俺との子供やねんから。

辛くて大変やと思う。

…それでも産んで欲しい、絶対」






私にそう言う望の目は

優しさと力強さが溢れていた。





小瀧
「……産んでくれる？」



「…………望が…そうして欲しいって願うなら。」




小瀧
「……ありがとう」






私の頭を優しく撫でてくれた。






小瀧
「……楽しみにしとる」

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