Toxic Love…《重岡》

Love…5 ページ5

ー保健室






重岡
『あれれ、先生おらんなぁ。

しゃあない、この重岡様がお手当てしたるわ』





『重岡様って…何様よ…』







私の心配をよそに、



丁寧に優しく手当てしていく。






重岡
『…よし、これで大丈夫やろ。

多分捻挫やと思うから
安静にするんやで？』







『…』









重岡
『おーい、聞いとんのかー…』




『…！！』






私の頬をつまんでひっぱったり、
伸ばしたり。





『やふぇて…！』







重岡
『え？(笑)なんて？(笑)』







…完全にバカにされてる。



でも…そこまで嫌じゃない








重岡
『…よーく見たら、牧田って可愛い顔してんねんなぁ』




『…は、はぁ？』







重岡
『もっと素直になったらモテまくるわ！

絶対モテる！』






『…同い年とか興味無いから』









嘘じゃない。本当に興味無い。






みんな子供にしか見えない。





"へぇー…"



そう言いながら、私の座るベットの
向かいのベットに座って





重岡
『…じゃあ、先生とかあり？(笑)』




『…え』








不意打ちすぎて変な声でちゃったじゃん…







『…さぁ？』







重岡
『えーー教えてやーー』








『そんな事言って、彼女いるんでしょ？』





重岡
『残念！！…いませーん。

どうも俺は恋に不器用みたいでな？

彼女できひんのよ。

1人は寂しいわぁ…Xmasとか…はぁ』








『私の目の前で…愚痴こぼされても…』






重岡
『…なぁ、』





突然ギリギリまで顔を近づけて…








重岡
『…今年のXmas、もしも俺も牧田も1人ぼっちやったらさ

２人でディズニーランド行かへん？』





『な、なんであんたなんかと…！？』





重岡
『俺の夢やねんー…

女の子と２人、Xmasの夜にディズニーランド…！な？な？』


『あのねぇ…『じゃ、約束』









私の答えも聞かずに出ていってしまった。

Love…6→←Love…4

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す