Real Face《WEST》

Real…39 ページ39

ゆっくり…ゆっくり…シゲに近づく





警戒した望、流星がシゲを守るように立とうとしたけど







重岡
『ええ。なんもせんでええ』








2人を避けさせた。








二宮
『…………重岡、お前に兄貴がいる』






重岡
『…え…』







二宮
『…聞いたことがあるはずだ。


年の離れた兄貴がいたことを。


でも、お前は家計が貧しかったのもあって
施設に預けられて…』









『シゲにお兄さんが…？』









二宮
『…兄貴の名前は櫻井翔。

5年前に事故で亡くなった…』









重岡
『事故で…死んだ？』









『もう会えないってこと…？


そんな…っ』









二宮
『…これはお前の兄貴から預かった、
手紙だ。』






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大毅へ






お前には本当に申し訳なかった。

辛い思い、寂しい思いをたくさんさせた。



あの時お前はまだ俺よりさらに小さかったから
俺の顔すら覚えてないだろうな。



でも俺は覚えてる。


初めて出来た弟、可愛い弟のことを。

いいか、大毅。
もしお前がこの先大切なダチ、愛する人に出会ったなら


命がけで守れ。強くあれ。







お兄ちゃんはいつでもお前の味方だ。




翔。
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重岡
『兄貴…兄貴…(涙)』






『シゲ…』









香取
『…なんだ…これは！！



二宮、お前は俺を裏切るのか！？


ずっと俺の右腕だったんだろ…！！』







二宮
『…だとしても、大事な親友の弟を
殺すことはできません』






香取
『…親友？…弟？


ふざけんなよ！！！



…もういい、お前ら全員消えろ！！！』

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